クラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」を提供するドーモは、日本サニパックがDXによる次世代型ビジネスモデル変革に向けてDomoを導入し、DXの第1フェーズである全社レベルでのデータ活用に貢献していると発表した。
伊藤忠商事のグループ会社である日本サニパックは、高品質なポリ袋・ごみ袋を自社工場で製造するメーカーだ。同社は今後50年先を見据えて、DXによる次世代型ビジネスモデルへの変革を打ち出し、その第1フェーズとして全社レベルでのデータ活用を目指している。
2020年10月には、日本サニパックの社長である井上充治氏のリーダーシップのもと、各部門の先鋭メンバーからなるサプライチェーンマネジメント(SCM)兼DX推進部が結成されたという。ここでは、マーケティング・営業・調達・生産・物流在庫など各部門で抱えていたデータをDomoで連携、一元管理し、可視化、分析をして全社レベルでのデータ活用を目指しているという。
そのチームメンバーには、Domoが主催する年次カンファレンス「Domopalooza Japan 2022」で、データアンバサダー賞を受賞した津川陽平氏も含まれているとのこと。
もっとも、Domo導入後に部長以上の管理職へDomoアカウントを付与したものの、当初それだけでは思うようなデータ活用は広がらなかったという。そこで同社のデータアンバサダーを務める津川氏が社内の情報格差をなくすため、Domo上に「全社進捗状況」ダッシュボードを作成。
事業の年間進捗状況、各部署のKPI、経済市場動向、売上状況、マーケティング活動状況、利用者の問い合わせ状況などを、誰でも素早く会社の進捗状況をリアルタイムに把握できるようにデータを公開したという。
またデータリテラシーを向上させるため、全社向けに「入門、初級、中級編」のトレーニングを毎月実施。トレーニング実施後、データ活用に興味がある社員を募り、さらに上級編のトレーニングを実施して、より一層の社内展開を図っているとしている。
ドーモのプレジデント ジャパンカントリーマネージャーである川崎友和氏は、今回の発表にあたり次のようにコメントしている。
「全社レベルのデータ活用を成功させるには、最適なツールに加え、経営層の強いリーダーシップ、データアンバサダーの活躍、そして社員の好奇心が不可欠です。日本サニパックは、Domoの導入に加えて井上社長の英断、津川氏の取組み、そしてやる気のある若手社員の活躍と、全社レベルのデータ活用の成功に必要な要因を兼ね備えている理想的な組織です。ドーモはこれからもデータの全社展開を支援し、企業のDX化の促進に貢献していきます」
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