IBMは2月8日(現地時間)、開発者が少ないコードで迅速にGraphQL APIを構築できる、独自のアーキテクチャーを持つGraphQLサーバーを開発したStepZenを買収したと発表した。
StepZenは2020年に設立され、開発者がGraphQL APIをより簡単に作成する方法を提供している。同社は宣言型プログラミング・アプローチ(プログラムがどのように実行するかを明示せず、何を実行するかを記述する)を採用し、その結果、より小さく直感的なコード、より優れたランタイム・パフォーマンス、そして実行時間の短縮を実現。また、StepZenは他のAPIアプローチと互換性があり、SaaSとして利用できる一方、プライベートクラウドやオンプレミスのデータセンターでも利用することができるという。
StepZenは、APIとクラウド規模の利用に専門性を持ち、IBM Db2、PostgreSQL、Apache Derbyなどのデータベース技術に重要な貢献をしたエンジニアのチームによって開発されたという。2月6日に買収を完了し、StepZenの人材とテクノロジーはIBMソフトウェア部門の一部となった。
なお、今回の発表は、IBMにとって2023年最初の買収となる。2020年4月にアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)氏がCEOに就任して以来、IBMはハイブリッドクラウドとAIの機能を強化するため、30社を買収してきた。
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