テックタッチは、大企業(従業員数1,000名以上)の情報システム担当者501名を対象に、SaaS活用に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
大企業におけるSaaS導入率は、74.7%
「Q1.あなたのお勤め先では、SaaSを導入していますか。」(n=501)と質問したところ、「はい」が74.7%、「いいえ」が9.0%となった。
導入しているSaaSの種類、3割以上が「10個以上」と回答
Q1で「はい」と回答した人に、「Q2.現在お勤め先では、何種類のSaaSを導入していますか。」(n=374)と質問したところ、「11〜15個」が11.0%、「16〜20個」が8.0%となり、10個以上のSaaSを導入している企業が3割以上にのぼることがわかったという。
半数以上が、コロナ以前と比較しSaaSの導入数が増加
Q1で「はい」と回答した人に、「Q3.コロナ以前と比べて、お勤め先におけるSaaSの導入数に変化はありましたか。」(n=374)と質問したところ、「コロナ以前より増加した」が52.9%、「コロナ以前と変更なし」が32.6%だった。
SaaSの導入数が2倍以上に増加した大企業は64.1%
Q3で「コロナ以前より増加した」と回答した人に、「Q4.コロナ以前と比較して、SaaSの導入数はどの程度増えましたか。」(n=198)と質問したところ、「3~4倍未満」が23.7%、「2~3倍未満」が29.8%という回答になったという。
SaaSを導入している領域、「Web会議システム」が56.4%で最多
Q1で「はい」と回答した人に、「Q5.あなたのお勤め先では、どのような領域のSaaSを入れていますか。(複数回答)」(n=374)と質問したところ、「Web会議システム」が56.4%、「グループウェア」が49.7%、「人事労務・タレントマネジメント」が46.8%となった。
約6割が、導入したものの「十分に使いこなせていないSaaSがある」実態
Q1で「はい」と回答した人に、「Q6.お勤め先で導入しているSaaSの中には、導入したものの十分に使いこなせていない/使っていないSaaSがありますか。」(n=374)と質問したところ、「かなりある」が15.5%、「ややある」が43.3%だった。
十分に使いこなせていない理由、「複雑なシステムの分かりにくさ」が51.4%で最多
Q6で「かなりある」「ややある」と回答した人に、「Q7.SaaSを導入したものの十分に使いこなせていない/使っていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=220)と質問したところ、「複雑なシステムの分かりにくさ」が51.4%、「マニュアルの作成・修正ができる従業員不足」が48.2%、「従業員が意図した通りに使ってくれない、定着せずに想定通り使っていない」が32.3%という回答になった。
十分に使いこなせていない理由、「他のSaaSと機能重複」や「ベンダーによるサポート不足」などの声
Q7で「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q8.Q7で回答した以外に、SaaSを導入したものの十分に使いこなせていない/使っていない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=217)と質問したところ、「他のSaaSと機能重複」や「ベンダーによるサポートが不足している」など114の回答を得られたという。
導入したものの十分に使いこなせなかったSaaSの再活用のための対策、「システムを活用できる人員の雇用」が53.2%で最多
Q6で「かなりある」「ややある」と回答した人に、「Q9.『導入したものの十分に使いこなせなかったSaaS』の再活用のためにどのような対策を行っていますか。(複数回答)」(n=220)と質問したところ、「システムを活用できる人員の雇用」が53.2%、「サービスごとのマニュアル作成」が48.2%、「勉強会・研修会の開催」が46.4%となった。
63.5%が、ノーコードガイド・ナビゲーションサービスに興味あり
「Q10.対社内の問い合わせ対応といった負担軽減や入力自動化が可能な、ノーコードのガイド・ナビゲーションサービス(システムの早期定着・利活用サービス)に興味がありますか。」(n=501)と質問したところ、「非常に興味がある」が21.6%、「やや興味がある」が41.9%という回答となった。
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