SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

AWS、鶴見酒造を招きSMB向けの事業戦略発表 「ITX Lite」など5つのポイントを提示

 2023年7月20日、アマゾン ウェブ サービス ジャパンは、中堅・中小企業向け事業戦略説明会を実施。7月20日が中小企業の日であり、同月が中小企業月間であることにあわせた開催となった。

 会見冒頭、同社執行役員 広域事業統括本部 統括本部長 原田洋次氏は「中堅・中小企業を取り巻く環境は急速に変化しており、深刻な人手不足や物価高騰などに対応するためにも『DX』が求められている」と切り出した。IPA『DX白書2023』では、DXに取り組む大企業が94.1%と示されている一方で、中堅・中小規模の企業は40%ほどしか取り組めていないとされている。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 執行役員 広域事業統括本部 統括本部長 原田洋次氏
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 執行役員 広域事業統括本部 統括本部長 原田洋次氏

 そうした状況下、これまでも同社では中堅・中小企業向けのDX支援策を展開してきていたが、5つの項目にわたって強化策を新たに打ち出すという。

[画像クリックで拡大]

 1つ目は、クラウド移行パッケージ「ITX Lite」であり、評価・準備・移行の3フェーズで支援していく。2つ目は、「ITX Lite」にも含まれている経営者向けの支援「デジタルイノベーション体験ワークショップ」として、Amazonが実際に取り組んでいる手法をベースとしながらソリューションとなり得るアイデアを創出していくという。

[画像クリックで拡大]
[画像クリックで拡大]

 3つ目として「人材確保と育成」にフォーカスするといい、人材育成に関する推進メンバーの確保・育成に注力してDXをリードするコアメンバーを生み出していくとする。また、同社 技術統括本部 技術推進グループ 本部長の小林正人氏が「すべてのお客様に対して機械学習のメリットを届けていき、生成AIに関する技術にも長く取り組んできた」と4つ目の取り組みに言及すると、中小・中堅企業にも取り組みやすいサービスとして「Amazon Bedrock」などを挙げた。

[画像クリックで拡大]
[画像クリックで拡大]

 そして、5つ目には「パートナー連携の強化」に注力していくとし、能力・専門性・実績に係る新たな認定プログラムを10月初旬に立ち上げることを目指していると明かす。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン 技術統括本部 技術推進グループ 本部長 小林正人氏
アマゾン ウェブ サービス ジャパン 技術統括本部 技術推進グループ 本部長 小林正人氏

 これら5つの項目を支える基盤となっているサポート施策について触れ、「伝統的な業界でパートナー企業と連携してDXに取り組まれている」と水を向けると、鶴見酒造 代表取締役社長 和田真輔氏が登壇。「酒蔵の件数は減少しており、後継者不足や清酒の国内消費減少などの課題に直面している」と語り始めた。

鶴見酒造 代表取締役社長 和田真輔氏
鶴見酒造 代表取締役社長 和田真輔氏

 同社では、ラトックシステム社の酒造品温モニタリングシステム「もろみ日誌クラウド」を清酒造りの工程で活用しており、AWS上に蓄積されたデータをスマートフォンやPC画面で確認できるような環境を構築しているという。「グラフで可視化することで温度変化を“点”ではなく“線”で確認することができるようになり、醸造技術の大きな進歩だ」と和田氏。杜氏や蔵人(くらびと)が醸造期間中に蔵に住み込む、いわゆる寝ずの番だったが、24時間どこでも温度管理できるようになり泊まり込みによる勤務体系を無くすことができたと語る。

[画像クリックで拡大]

 また、多くの従業員が同時に確認できるために技術継承にも寄与しており、将来的には温度経過のデータを活用し、より最適な酒造りに活かしていきたいとした。

[画像クリックで拡大]

 説明会の最後に、原田氏は「中堅・中小企業に係る課題に対しては、サポートを強化ないしは新規追加して対応していく。鶴見酒造のような事例を増やすためにも、全国13都市でリアルイベント『デジタル社会実現ツアー 2023』の開催を予定しており、日本各地における社会課題解決、ビジネス活性化の加速を目指していく」と締めくくった。

【関連記事】
SAP ERPのAWS移行をダウンタイム29時間で実現 BeeXが日本ペイントグループの基盤構築支援
AWS、宇宙ビジネスにおけるクラウドに自信 ワープスペースなど日本発スタートアップでも活用進む
AWSジャパン「AWS LLM開発支援プログラム」を開始 4つの支援で国内開発をサポート

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/18108 2023/07/20 18:35

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング