スノーフレイクは、第5回「APJ Data Executive of the year」の受賞者および第3回「Japan Data Drivers Awards」の受賞企業を発表した。
これは、組織をリードし、業界全体でデータクラウドによる可能性を高めたSnowflakeの顧客を表彰するデータ賞とされている。
今年は、日本およびAPJにおいて、KDDI執行役員常務の竹澤浩氏がデータ活用の戦略リーダーとして社内にクラウドデータアナリティクスを導入し、通信業界内で新境地を切り開いている個人として「Data Executive of the year」を受賞。
Data Drivers Awardsの各賞の受賞者は以下の通り。
REVISIO
受賞部門:DATA DRIVER OF THE YAER
受賞理由:人体認識技術による独自のテレビ注視データを取得し、視聴分析サービスを提供するREVISIO。長らく利用してきたデータ基盤からSnowflakeデータクラウドへの移行を実現した。Snowflakeを活用し、ビジネスを拡大する際に発生する処理速度の低下や安定性の問題、コスト増などの課題を解決した。これにより、データ分析を迅速に行い、より多くのデータを活用して顧客にさらなる価値を提供することに成功。また、この取り組みを講演等の機会を通じて他の企業と共有するだけでなく、移行プロセスで利用したSQL変換ツールやデータ比較ツールなどをオープンソースとして公開し、同じような課題に取り組む他の企業を間接的に支援していることが評価されたという。
最上位である「Data Driver of the Year」は、データドリブンの意味を完全に体現している企業を表彰する。受賞者は、クラウドデータアナリティクス戦略を適切に実行することで、どのようにイノベーションが促進され、ビジネスアジリティが高まり、市場投入までの時間が短縮され、カスタマーエクスペリエンスが強化されるかを示す事例として扱われることになるという。
日本電気
受賞部門:DATA HERO OF THE YEAR
コーポレートIT・デジタル部門 経営システム統括部 上席プロフェッショナル 関徳昭氏
受賞理由:日本電気(NEC)は「データドリブン経営」を加速させている。日々の事業活動から生まれる大量のデータを、国内外のNECグループ社員約12万人の従業員が必要な時に即座に価値ある情報として活用できるよう、データの民主化を推進。ベンダーフリーなアプローチを取り入れて、様々なツールとの連携を行っているという。また、関氏はこれまでもイベントを通じてデータの価値を引き出し、組織全体での意思決定とイノベーションを推進するための新しいデータプラットフォームについての価値と体験を共有したことも評価された。
Data Hero of the Yearは、自社にデータクラウドを導入した先駆的な技術者(個人)を表彰する。
KDDI
受賞部門:APJ および JAPAN DATA EXECUTIVE OF THE YEAR
執行役員常務 UQコミュニケーションズ 出向(代表取締役社長)兼 パーソナル事業本部 マーケティング統括本部長 兼 サービス統括本部長 竹澤浩氏
受賞理由:KDDIのマーケティング責任者である竹澤氏は、Snowflakeデータクラウドを活用した発展的なデータ利活用の戦略を導き、さらなる事業成長に向けた取り組みを推進しているという。また、KDDIとその関連会社におけるデータのサイロ化を解消することを重要視し、データクリーンルームを導入してパートナー企業とより良いサービスを共創するほか、社員のデータ分野での学びやスキルアップを促進し、データ人材として活躍するための新たな機会を創出。
Data Executive of the Yearは、戦略リーダーとして重要な役割(CTO/CIO/VPなど)を担い、組織内にクラウドデータアナリティクスを導入し、業界内で新境地を切り開いている個人を表彰する。
フライウィール
受賞部門:POWERED BY SNOWFLAKE
受賞理由:データおよび人工知能を活用したソリューションの開発を行うフライウィールは、Snowflakeを活用したアプリケーションを提供しているという。AI(人工知能)とシミュレーションによって、企業のデータドリブンな事業運営と意思決定を実現するサービス「Conata」により、小売・流通・メーカーを始めとする多岐にわたる企業のビジネス成長を支援。Snowflakeのアーキテクチャをバックエンドに活用し、アプリケーションの成功を通して、多くの企業に価値を届けていると評価されている。
POWERED BY SNOWFLAKEは、Snowflakeを利用して最も革新的なデータドリブンアプリケーションを開発している企業を表彰する。
インテージ
受賞部門:COLLABORATION
受賞理由:市場調査・マーケティングリサーチ企業であるインテージは、独自の様々な価値あるデータを通して企業の成長を支援。特に、流通業界の企業が抱える課題へのアプローチを積極的に進めているという。課題の一つである販促コストの削減を解決するために、販促コストを可視化するダッシュボードを構築。これにより、各消費財メーカーは販促活動の効果を的確に把握することができるようになったとしている。また、マーケットプレイスへの商品マスタや店舗マスタの出展を通じ、企業のデータ活用を支援するとともに、広範なコラボレーションを推進。これらの活動を通じ、Snowflakeのテクノロジーを活用し、流通業界全体の効率化と成長を促進していると評価されている。
COLLABORATIONは、管理されたデータを顧客やビジネスパートナーと簡単かつ安全に共有して収益化することにより、データを戦略的な事業資産として活用し、自社の事業に変革を起こしている企業を表彰する。
今村商事
受賞部門:DATA FOR GOOD
受賞理由:流通業界におけるデータドライブリーダーとして、Snowflakeテクノロジーを活用した様々なアイデアを企業に提案。業界における企業のデータドリブン経営を加速させるとともに、地方創生やフードロス削減などの社会課題への取り組みも推進しているという。地方のスーパーにて、フードロス削減のための実証実験をSnowflakeを活用してリードした。地域の課題にアプローチし、地方の発展と持続可能性に貢献する取り組みを続けていることが評価された。
DATA FOR GOODは、データアナリティクスを利用して世界の生物や環境の保全、発展、改善を支援したり、社会課題の改善を促進したりする企業を表彰する。
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