ディーバは、同社が提供する連結会計システム「DivaSystem LCA」にオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォーム「New Relic」を導入したと発表した。
「DivaSystem」は、ディーバが開発する連結会計・連結決算システムである。ディーバでは、「DivaSystem LCA」のクラウドネイティブへのシフトを本格化させており、システムアーキテクチャの最適化とモダンな技術基盤の確立を推進している。この一環として、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を採用したという。
「DivaSystem LCA」のサービス基盤はAmazon EC2を中心に構築されている。数百社の環境をシングルテナントで運用していることや、専用のクライアントアプリケーションを使用することがシステムの特徴。また、連結決算業務という停滞の許されないビジネス要求に応えなければならないことが、New Relicの導入につながったという。
今回の導入は、連結会計アプリケーションのサービス品質に対する企業責任を果たすための基盤整備として位置づけられるとしている。これにより、5営業日以上を要するため困難だった全ユーザーのログ収集・分析が数時間で行えるようになったとのことだ。アプリケーションの不具合に対して、その影響度を評価し、優先度を見極めて改修プロセスに乗せるための客観的・定量的な情報が提供されているという。
さらに、同ソリューションの観測データを用いて、開発チームとSRE(サイト信頼性エンジニアリング)チームが円滑にコミュニケーションできるようになったとしている。
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