「ネット暗号の2010年問題」とは、インターネット上で、個人情報など機密性高い情報を安全に送受信するために使用されて来た現行世代の暗号技術に脆弱性ありとして、米国政府および企業は2010年末までに次世代技術への移行を決定している問題。ジェイサートによれば、日本国内においては、国内仕様で運用されている機器やシステムの置き換えなどコスト面での負担も大きく、その対応が遅れ気味であるという。
Go Daddy社は、2005年に米国国立標準技術研究所(NIST)が現行世代の暗号技術の脆弱性を指摘、公表したのを機に、「2010年」に向けて抜かりなく準備を進めてきており、予定通り「2010年末までに」NISTが求める「共通鍵暗号方式の変更」「公開鍵暗号強度の変更」「ハッシュ関数の変更」のすべてに対応する。
また、スターフィールドSSLにおいては、2009年1月に米国マイクロソフト社が同社製品に搭載するSSLルート証明書の要件を上記のNIST勧告に則し変更する決定をしたことに伴い、上記「公開鍵暗号強度」の変更(RSA2048bit)に限り、すべての「証明のパス」(ルート証明書、中間証明書、エンド加入者証明書)において、先行して実装済とのこと。