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エア・ウォーター、グループ会社と共同で利用する基幹システムに「OCI」を採用

 アシストは、エア・ウォーターが、グループ会社と共同で利用する基幹システムのクラウド化にあたり「Oracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)」を採用したと発表した。

 エア・ウォーターは、国内外にグループ会社267社(うち連結子会社183社、2024年3月時点)をもち、産業ガス、ケミカル、医療、エネルギー、農業・食品、物流、海水、エアゾールなど多様な事業を展開。

 グループ全体での経営情報を迅速かつ正確に把握し、短期間での決算処理を実現するために、2017年には本社およびグループ会社が共通で利用する基幹システムを導入した。グループ会社が新システムへ移行する過程で、既存のオンプレミスシステムの性能が低下し、請求業務や締め業務に遅れが生じていたという。この問題に対処するため、基幹システムをクラウドベースに移行することを決定したとしている。

 同社は、アシストによるデータベース診断サービスを通じて、利用するグループ企業の増加により、既存の基幹システムにおけるデータベース基盤のCPUリソースが性能不足に陥っていることを特定。その解決策として、「Oracle Database Enterprise Edition」への移行を決定し、性能問題を解消する方針を立てた。インフラは、オンプレミスとクラウドの両方の選択肢を検討した結果、自社の別システムで採用実績があるOCIを選択。また、仮想化環境で稼働していたアプリケーションサーバ群については、運用管理やアプリケーションの変更を抑えつつ、迅速な移行が可能な「Oracle Cloud VMware Solution」を採用した。

 OCIへの移行を成功させ、そのプロセスでOracle Cloud VMware Solutionを採用したことにより、オンプレミスのVMware仮想化環境をクラウドに移行することが可能となり、管理性を維持しながらクラウドのメリットを享受できるようになったとしている。OCI環境の構築とデータベースの移行支援により、移行工数の削減が実現し、2023年5月にシステムの稼働を開始。稼働後は、オンライン処理性能の向上により、月初ピーク時3日間での従業員の稼働時間が、前年同月比で1,535時間削減されているという。

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