Green500リストは、Green500.orgによって発行され、世界で最もエネルギー効率の高いスーパーコンピューターのランキングを提供。Top500.orgによって発表された世界のスーパーコンピューターTOP500リストを補完するものでもある。
リストにおいて、世界で最もエネルギー効率の高いスーパーコンピューターの上位20の内18が、IBMの高性能コンピューティング技術によって設計されたものだという。このリストは、サウジアラビアからドイツ、米国まで、天文科学や天気予報、医薬品研究などさまざまな分野で活用されている世界中のスーパーコンピューターを対象としており、IBMのスーパーコンピューターは、リストの上位100の内69を占めている。
エネルギー効率性は、最も計算力を要するような作業負荷をかけた場合の1ワット当たりのパフォーマンスを意味し、IBMのシステム開発における一つの中核設計要素。IBMはGreen500のリストに挙げられたBlue GeneやPowerサーバー、iDataPlex TM やBladeCenter、およびハイブリッド・クラスターなどのスーパーコンピューターを提供している。
今回、世界で最もエネルギー効率の高いシステムとして選ばれた、ドイツのユーリヒ・スーパーコンピューティング・センターのスーパーコンピューターは、大学やリサーチ・センターなどの学術連合とIBMとの協業の一環として開発され、1ワット
当たり732メガ・フロップス(Mflops:1秒間当たり百万回の浮動小数点演算)以上の計算能力を発揮。
世界で最初にペタフロップスの領域を実現し、最近発表された世界で最も性能の高いスーパーコンピューター「Top500 list」において2位となったロス・アラモス国立研究所のIBMのスーパーコンピューターは、エネルギー1ワット当たり444Mflopsの効率を発揮し、世界で6番目にエネルギー効率の高いスーパーコンピューターとしてリストに挙げらた。一方、Top500リスト第1位の他社のスーパーコンピューターは、Green500リストにおいては44位にランクされ、その効率性は1ワット当たり253 Mflopsにとどまっている。
【関連URL】
・「Green500 List」についての詳細
http://www.green500.org
・TOP500 List」についての詳細
http://www.top500.org