2025年7月1日、セールスフォース・ジャパン(セールスフォース)は「Salesforce Platform」上に構築された収益管理プラットフォーム「Revenue Cloud」の日本提供に関する記者会見を開催した。
会見に登壇したSalesforce レベニュークラウド担当EVP 兼 GMのメレディス・シュミット(Meredith Schmidt)氏は、「従来、営業担当や財務担当などにおける収益管理の業務は、製品の価格づけから売上の計上までの各システムがバラバラに散在しており、生産性向上を妨げるものとなっていた」と語る。同ソリューションによって、収益におけるサイクル全体をSalesforce Platform上で連携できるとのことだ。

他社の収益管理ソリューションとRevenue Cloudの違い・優位性について、同氏は以下のような要素をあげる。
- APIファースト:単なるアプリケーション同士の接続ではなく、ビジネスプロセスの統合を指す概念が適用されている。「Agent Force」などのAIエージェントを活用する際に有用
- コンポーザビリティ:収益管理における一連のデータモデルが用意されており、どの段階からでも活用可能。企業にとって必要な業務に応じて利用方法をカスタマイズできる
また、とある顧客で同プラットフォームを先行導入したところ、各国の製品製造過程などにともなう構成ルールそのものを75%削減できたという。「複雑性の削減は、製品の迅速な市場投入に大いに貢献する」とシュミット氏は説明した。
そのほか、同プラットフォームにはTableauダッシュボードが埋め込まれているとのことだ。これにより、リアルタイムの情報をキャッチアップすることが可能になる。
同プラットフォームには「見積エージェント」というAIエージェントも追加された。Slackと連携し、AIエージェントにチャット形式で指示すると見積書を作成してくれる機能で、先行導入した企業では見積作成時間を85%削減したとのことだ。

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