伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、Illumioと販売代理店契約を締結し、「Illumio Platform(イルミオ プラットフォーム)」の取り扱いを開始した。
Illumio Platformの構成製品である「Illumio Segmentation」は、PCやサーバなどのIT資産およびそれらの通信をリアルタイムに可視化・制御することで、マイクロセグメンテーションを可能にするソリューション。IT資産間の通信の方向や頻度、プロトコル、ポート情報などをビジュアルマップ上にリアルタイムで表示し、リスクの高い通信を直感的に特定できるという。また、マップ上で管理対象のシステムをドラッグ&ドロップで選択するだけで、セグメンテーションポリシーの設計や適用が行えるとしている。通信の対象や条件を細かく指定して制御でき、攻撃者の移動範囲を制限し、被害の拡大を抑えられるとのことだ。
また、今後Illumioがクラウド環境向けに展開予定の「Illumio Insights」は、クラウド上の通信内容をIllumio独自のAIセキュリティグラフ技術で分析し、AIがリスクの高い通信を自動で検出するという。検出された通信は管理画面からワンクリックで隔離・封じ込めることが可能。早期に脅威のある通信を検知・対処することで、被害の拡大を防ぐとしている。
CTCは、長年にわたり培ってきたサイバーセキュリティの知見を活かして、Illumioのセキュリティソリューションの導入から運用までをサポートするという。マルチベンダーとして、顧客の環境に応じた最適な設計・構築・技術支援を通じて、セキュリティ体制の強化と運用負荷の軽減を実現するとのことだ。
![Illumioによる、マイクロセグメンテーションを実現するためのイメージ図[画像クリックで拡大]](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/22649/1.png)
Illumioによる、マイクロセグメンテーションを実現するためのイメージ図
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同ソリューションは、金融、医療、公共、製造業など、より厳格なセキュリティ基準が求められる業界を中心に展開し、1年間で20件の導入を目指すとしている。
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