グラファーは、福岡県北九州市と連携し、AIエージェントの高度な会話能力を活用した電話応答サービス「Graffer AI オペレーター」の実証実験を開始すると発表した。

両者は、Graffer AI オペレーターを活用して、北九州市小倉北区市民課市民係に寄せられるマイナンバーカードに関する電話問い合わせ対応において、実証実験を開始。市民課市民係には、月間約3,400件の電話が寄せられており、そのうち約半数にあたる約1,700件がマイナンバーカード関連の問い合わせだという。同実証実験では、これらの問い合わせをAIが対応することで、職員による電話応答件数を35%削減し、市民サービスのさらなる向上を目指すとしている。
- 期間:9月3〜30日
- 対象:北九州市小倉北区役所 市民課市民係
- 内容:Graffer AI オペレーターがマイナンバーカード関連の電話での問い合わせに応答し、AIでは応答困難な質問やマイナンバーカード以外の問い合わせは、従来通り職員が応対。同実験では、AIオペレーターの自然な対話の実現度合いを含む応対品質と回答精度を検証するという。
![[画像クリックで拡大]](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/22659/1.png)
両者は、市民サービスの向上と職員の電話応対の効率化を実現するために、AIエージェントによる問い合わせ自動応答の通年化や対象業務の拡大などを目指すとしている。あわせて、Graffer AI オペレーターの製品化も推進していくとのことだ。
【関連記事】
・大同生命保険、本日よりコールセンター業務でAI導入 24時間365日対応が可能に
・Confluent Cloudで「リアルタイムAIエージェント」の構築と拡張が容易に
・JR東日本、コールセンターにAIアシスタント「PKSHA Speech Insight」を導入
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア