建設機械レンタル大手であるアクティオホールディングスは、基幹システムを「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へ移行し、本番稼働を開始した。
同プロジェクトでは、建設機械の在庫、入出庫、売上・請求情報、稼働状況、メンテナンス情報などを統合管理する基幹システムを対象に、オンプレミス環境および他社クラウド環境からOCIへ移行。アクティオグループの国内建設機械レンタル事業会社15社において共用するミッションクリティカルなシステムとして、高い可用性、セキュリティ、拡張性が求められていたとのことだ。あわせて、自然災害やサイバー脅威に備えた事業継続体制の強化を目的に、「Oracle Cloud」シンガポール・リージョンを活用したDR(災害対策)サイトも構築しているという。
システム基盤には、「Oracle Exadata Database Service」「Oracle Cloud VMware Solution」「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」が採用されたとのこと。これにより、システム障害や災害発生時においても被害直前のデータ状態まで復旧可能とするとともに、広域災害時でもインターネット接続環境があれば基幹システムを通じた機械供給を継続できる、強固なIT基盤を構築していると述べている。
従来の災対環境では、性能や切替時間の観点で可用性に課題があったというが、OCIの採用によりDR切替時間を従来の数日から数時間へ短縮。また、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceの活用により、復旧時点目標(RPO)を日次から最新の状態まで短縮し、事業継続性を向上させているとのことだ。利用者に影響を与えるような障害もなく移行を完了し、現在も安定稼働しているという。また、集中的にコンピューティングパワーを必要とする夜間バッチ処理の時間も短縮されているとのことだ。
アクティオホールディングスは、基幹システム以外の周辺システムやグループ子会社向けシステムなど、現在他社クラウド上で稼働している300台以上のサーバーから構成される複数のシステムについても、OCIへの移行を決定したという。今後3年間で、ITインフラに係るコストを約50%削減する見込みだとしている。
また、ゼロトラストの考え方に基づくOCIが提供する多層防御を採用し、ネットワーク侵入検知・防御、Webアプリケーション防御、継続的な監視、通信・保存時の暗号化を組み合わせることで、高いセキュリティと運用効率を両立しているとのことだ。加えて、「Oracle Cloud Guard」の自動是正と「Oracle Data Safe」の秘匿化・監査を活用し、バックアップと一体でレジリエントなセキュリティ基盤を実現していると述べている。
同プロジェクトは約6ヵ月間で完了し、2025年10月に本番稼働を開始したという。
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