今回の新製品は、NECの「コモン・プラットフォーム」コンセプトに位置づけられ、CPUや電源などをサーバ製品と共通化するなど、サーバ開発技術を水平展開することで、省電力化や性能向上を実現したとしている。また、ストレージ内部の仮想化を推し進めることで、運用性や信頼性を高めたという。
発表によると、「iStorage M500」と「iStorage M300」の特徴は次の通り。
・従来機比最大50%の省電力と4倍の処理性能
80 PLUS PLATINUM(M500)、80 PLUS GOLD(M300)電源の採用や電力制御技術などにより、従来機比最大50%の省電力化を実現。また、部品の最適配置や冷却ファンの回転数制御などで、40℃環境での稼動を実現したという。さらに、高性能CPUの採用や内部バスの高速化、複数のI/O処理をまとめて高速処理するRAIDアクセラレータの採用などで、従来機比最大4倍の性能の向上を実現。
・仮想化対応を強化
VMware社の仮想化プラットフォーム「VMware vSphere」において、サーバ上で実行されていた処理の一部をストレージで実行することでシステム性能を向上させるディスクアレイ向けAPI「VAAI」に対応。「WebSAM Storage RepNavi Suite for VMware」をオプションで提供。
・SSDの活用により性能・信頼性を向上
これまでのキャッシュメモリに代わり、SSDを二次キャッシュとして利用するソフトウェア「iStorage PerforCache」をオプション提供。また、ストレージシステム内においてデータ最適配置を行うソフトウェア「iStorage PerforOptimizer」をオプション提供。