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ネットワンシステムズ、米Big Switch Networks社のSoftware-Defined Networking製品群を販売開始

データセンターなどで構成変更・運用の自動化を実現し、運用コストを削減可能

SDN製品群の特徴は、他社製品との連携が可能なオープン性にあり、これによって、SDNの連携範囲をクラウド基盤全体に拡大することで構成変更や運用を自動化し、運用コストを大幅に削減することが可能だとしている。

この製品の主な販売対象は、データセンター事業者、通信事業者、大規模企業、研究所などで、売上目標は、この製品群と連携したハードウェア、ソフトウェア、サービスなど、全体で3年間で70億円としている。

Big Switch NetworksのSDN製品群は、次の3製品で構成され、SDNアーキテクチャを構成するアプリケーション層、コントロールプレーン層、データプレーン層の3層すべてに渡ってオープンな構造を実現しているという。

・Big Network Controller:オープンなAPIによって、サードパーティが提供するさまざまなネットワークアプリケーションと連携可能なOpenFlowコントローラ。

・Big Virtual Switch:Big Network Controllerを制御して拡張性が高い柔軟な仮想ネットワークを構成するアプリケーションで、クラウドオーケストレーションソフトウェアとも統合可能。

・Big Tap:Big Network Controller上で動作し、ネットワークの状態を一元的に可視化する基盤を構築するネットワークモニタリングツール。

ネットワンシステムズは、ICT技術を抽象化することで、テクノロジーを意識せず利活用可能な“知的自律型ICT基盤システム”の提供をめざすとしている。SDN製品群は、その中核となるもので、先進な仮想データセンター向け製品ポートフォリオ、および通信事業者向けネットワーク製品ポートフォリオと、この製品群を組み合わせることで、効率よくICT基盤の構築を支援するとしている。

発表では、この製品の導入メリットととして次のような点をあげている。

・運用負荷を大幅削減し、柔軟性・拡張性・俊敏性の高いマルチテナント型クラウド基盤を構築可能
 「Big Virtual Switch」をCitrix CloudPlatformやOpenStack等のクラウドオーケストレーションソフトウェアと連携させることで、生成する仮想マシンの設定に連動してネットワークも自動的に設定可能となり、運用負荷の大幅削減とともに柔軟性・拡張性・俊敏性の高いマルチテナント型クラウド基盤を構築可能。さらに、この基盤にクラウドビジネス支援ツールであるCitrix CloudPortalを組み合わせることで、クラウドサービスを簡単・迅速に提供可能。

・特定の仮想マシンやサービスにセキュリティ等の機能をオンデマンドで簡単に付加可能
 F5 Networks、Palo Alto Networks、vArmour等のサードパーティによるアプリケーションデリバリー製品、セキュリティ製品等を「Big Network Controller」と連携させることで、特定の仮想マシンやサービスに対してこれらの機能をオンデマンドで簡単に付加することが可能。

・既存のネットワーク投資を生かした構成が可能
 「Big Virtual Switch」は、OpenFlowをサポートするArista、Brocade、Juniper Networksといった各社製品やOpen vSwitchをはじめとする物理スイッチ、論理スイッチの混在構成が可能であることに加え、オーバーレイ、ホップバイホップ、ハイブリッドの各方式に対応しており、既存のネットワーク投資を生かした柔軟なSDN構成が可能。

■ニュースリリース
http://www.netone.co.jp/news/release/20130305_01.html

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