駒澤大学は、2014年度の教育改革のなかで、半期終了制度や語学の習熟度別クラス編成の導入などを決定し、履修状況の管理に対応するため、教学系制度システムの再構築に着手したという。
システム再構築では、学生へのサポートケア充実を図る取り組みも行われ、たとえば、学生からの問い合わせに対して1つの事務部署で対応できない場合には、学生が該当部署を回る必要があるといった従来の手間を解消できるよう、学生に関するすべての情報を統合し、横断的な対応を可能にすることをめざしたという。
新システムでは、新たに共有データベースを設計して学生の基本情報を格納し、この共有データベースに対して、学生カルテや就職関連システム、教務事務システム、大学院・法科大学院システムなどを相互に結びつけ、複数部署間で情報活用を促進できる構成とした。
また、各システムは、マルチベンダー、マルチプラットフォームで構築しているため、OSやデータベースが異なる各システム間のデータ連携にはデータ連携ツールを導入することにしたという。
このデータ連携ツールに「DataSpider Servista」を採用した主な理由と効果は次のとおり。
1. 新システムの肝となる共有データベースの定義変更にも迅速に対応できる高い保守性を評価
2. 複数ベンダーによるシステム開発において、「DataSpider Servista」で開発ルールを共通化することにより、システム品質の統一化を実現可能
3. トリガーの巧みな組み合わせにより、複数システム間の複雑なデータ連携処理を実現可能
4. 初めて利用する開発担当者にも習得が容易で、短期開発を後押しできる
5. 対応するプラットフォームが幅広く、一元的な操作で利用できる
新システムの一部は、4月の新年度に先駆けて、2013年内から先行稼働しているという。「DataSpider Servista」によるデータ同期は日次の夜間バッチで処理され、共有データベースをはじめとする各システムの複雑に絡み合う連携処理が実行されている。
このシステムには、駒澤大学で学ぶ1万6千名の学生に関わるすべてのデータが集約されており、新年度から学生へのサポートにいかす予定だという。
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