「クラウドアクセス可視化サービス」は、クラウドへのインターネット接続経路と性能を可視化することで、トラブルの原因を企業管理内/外で切り分ける時間を大幅に短縮するとともに、インターネットが原因の場合には、その影響地域や状況を把握可能にするサービス。
これによって、クラウドサービス利用企業は、重要な業務システムのクラウド利用を拡大させることが可能になるという。また、クラウドサービス提供企業は、管理外のインターネットを含めたサービス品質を把握可能になり、利用者の満足度向上に寄与するという。そして、双方ともに、トラブルに関連する運用管理負荷とコストを大幅に削減することが可能になるとしている。
■「クラウドアクセス可視化サービス」の詳細
サービスメニューは、クラウドサービスを提供する事業者向けの「インバウンド可視化」と、クラウドサービスを利用する企業向けの「アウトバウンド可視化」で構成されている。双方ともに主に次の項目を確認可能になる。
- クラウドサービスへのインターネット接続経路/パケットロス/遅延
- 接続先Webサーバの応答可否/応答速度/ダウンロード速度
- ISP間の接続構成の変化
・インバウンド可視化(クラウドサービスを提供する事業者向けメニュー)
インターネット上に設置した複数の監視エージェントから、提供しているクラウドサービスへのアクセス環境を5分間隔で監視。この監視エージェントは、世界主要都市(国内では4都市)に設置しており、国内利用者のみを想定したクラウドサービス、およびグローバル利用者を想定したクラウドサービスの双方に対応する。
・アウトバウンド可視化(クラウドサービスを利用する企業向けメニュー)
企業内に設置した専用の監視エージェントから、利用するクラウドサービスへのアクセス環境を5分間隔で監視。1台の監視エージェントから、複数のクラウドサービスを監視することが可能。なお、企業環境内のWebサーバへのアクセス監視用途にも利用可能。
また、これら双方のメニューに共通する機能として、「監視ポータル」と「サービスデスク」を提供する。監視ポータルでは、各種監視項目について直近30日間のデータを時系列でグラフィカルに確認可能で、複雑な操作をすることなくインターネットの状況を把握可能だ。サービスデスクでは、初期設定/設定変更/アカウント管理/QAを支援し、運用管理担当者の負荷を軽減する。