新バージョンでは、「データインテグレーション基本機能強化」をコンセプトとして掲げ、IoT時代のデータ連携プラットフォームとして機能強化を行ったという。現行バージョンの開発フェーズでの高い開発生産性をさらに強化、設計・開発・テストのすべてのフェーズにおいて開発生産性を強化するとともに、大規模なデータ連携をすばやく実現できる、本格的データ連携プラットフォームとしての能力をさらに強化する。
「DataSpider Servista 4.1」の主な機能強化点は次のとおり。
■設計フェーズ
・プロジェクト/スクリプトの統計情報:スクリプト上のアイコン数やMapperの情報を出力する機能を追加。プロジェクト・スクリプトの規模や複雑さが把握可能になる。スクリプトのアイコン数を管理する、開発工数の見積りの指標として使用するといったことが簡単にできるようになる。
■開発フェーズ
・バージョン比較レポート:スクリプトの2つのバージョンを比較し、差分を確認できるHTML形式のレポート出力機能を追加。レポートによって変更箇所が明確になる。テスト範囲策定のインプットとして使用する、テストが不要であることのエビデンスにするといったことができるようになる。
・グローバルユーザ定義ロジック:よく使うMapperロジックをまとめて1つのロジックにし、複数のプロジェクトで繰り返し使用できる機能を追加。「DataSpider Server」上でMapperロジックを一元管理し、プロジェクトを超えて再利用できる。特に大規模なスクリプト開発において、開発生産性を高めることができる。
・Mapper処理データのログ出力機能:Mapper内で処理を行ったデータの情報をログに出力する機能を追加。実データの動きを確認しながら変換・加工処理を作成することが可能になる。これにより、より開発が効率的になる。
■テストフェーズ
自動テストの作成・実行を支援する各種機能と、それら機能を効果的に使用するためのガイドラインを「テスティングフレームワーク」として提供。自動テストを「DataSpider Servista」のスクリプトとして作成できる「テストプロジェクト」機能や、アサーション機能、テスト一括実行とテスト結果レポートの出力機能など、多くの自動テスト支援機能を実装。それらの機能をガイドラインに従って利用することにより、スピード・品質・コストなど多くの点で恩恵を得ることができる。
そのほか、Microsoft Windows Server 2016への対応、アダプタの接続先バージョンアップ対応、製品同梱のJava実行エンジンのバージョンアップ、その他、不具合修正やエンハンス要望にも多数対応する。