最新版では、AIを活用した新製品を追加、またマルチクラウド環境の一元管理ができる機能を追加した。
■AIを活用した新製品「Senju Autonomous Service Manager(Senju/ ASM)」
「Senju Family」には、システムからの異常メッセージや稼動履歴に加え、利用者からの要求と運用担当者の対応履歴、外部ベンダーへの依頼状況等、さまざまな情報が集まる。
新製品「Senju/ ASM」では、これらの膨大な情報(ナレッジ)を活用し、特徴的な単語の一致度や前後イベントとの相関分析による自律的なレコメンド機能などを搭載した。これにより、システム障害の予兆検知やナレッジの有効活用が期待でき、システム利用者の視点に立った「ITサービスマネジメント」を強化できるという。
■マルチクラウド環境を一元管理する「Senju Performance Visualizer(Senju/ PV)」機能
企業において、クラウドの本格導入が進むにしたがい、既存のオンプレミス環境と新規のクラウド環境が混在したシステムの運用効率化を、どのように図るかが課題となっている。クラウドとオンプレミス双方のメリットを最大化するためには、個々のシステムのサービス価値・品質・コスト・セキュリティなどの状況を、全体で一元管理する必要がある。
そのため、既存のオンプレミス環境とクラウドをシームレスに可視化する新機能「Senju Performance Visualizer」を追加した。この機能を用いることで、個別システムのサービス価値や品質といったカテゴリごとの状況をグラフで表す。
また、「Senju/ DC」の「マルチクラウド管理」機能を合わせて利用することで、オンプレミスに加え、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなどのパブリッククラウド環境での状況も可視化され、一元管理できる。
これらの新製品と新機能は、NRIが「Senju Family」をベースに構築した、運用基盤クラウドサービス「mPLAT」においても提供される。「mPLAT」では、Amazon Web ServicesおよびMicrosoft Azureの管理機能を強化している。