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データ統合の市場には大きな成長の可能性がある―米Talend CEO マイク・トゥーケン氏

 データ統合とデータ品質管理ソリューションを提供するTalend。同社はビッグデータ活用の波に乗りビジネスを順調に拡大。直近四半期決算を見ても前年比で44%増、現在までの顧客数は1,500社を超える。Talendの製品はオープンソース・ソフトウェアとして提供されており、これまでに世界で300万以上のダウンロードがある。日本におけるビジネスも拡大中で、2017年度は前年度の4倍の売り上げとなっている。来日した同社のCEO マイク・トゥーケン氏に、データ統合の市場動向と同社のビジネス戦略について話を聞いた。

データ活用の新たな要求に対し、データ統合からアプローチする

 Talendのビジネスが伸びている背景について、同社のCEO マイク・トゥーケン氏は「データが企業にとって戦略的なものと捉えられるようになり、データをもとに意思決定をするようになってきたため」と説明する。企業が扱うデータ量は大きく増えており、それを使って意思決定をしたい。それをサポートしているのがTalendのソリューションと言うわけだ。

米Talend CEO マイク・トゥーケン氏

 企業においては、“さまざまなデータ”を“さまざまな方法”で利用している。かつてのように経営層や一部の経営企画部門だけがデータを活用するわけではない。今では企業内のあらゆる業務でデータをもとにした意思決定を行いたいというニーズが生まれ、これに応じてデータ活用のプラットフォームに対しても、新たな要求が出てきている。

 たとえばクラウドを活用したい、リアルタイムでデータ分析を行いたい、極めて大規模なデータのバッチ処理を効率化したい、さらには機械学習を使い業務の自動化を行いたい……など、これらの新たな要求を満たしながら、さらにセキュリティを確保しガバナンスも効かせていかなければならない。

 こういったデータ活用のための新たな要求に対して、Talendではデータ統合の面からアプローチしており、「Talend Data Fabric」という枠組みを提供している。この枠組みの中では、まずはさまざまなクラウドに対応し、それぞれのクラウドを単にサポートするだけでなくクラウドの持つ機能や性能を最大限に活用できるようにしている。もう1つが、機械学習機能を製品に取り込んだこと。これでインテリジェントな処理を可能とした。そして3つめの取り組みが、企業で働くあらゆる人たちが使いやすい機能、インターフェイスを備えることだ。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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