データ活用の新たな要求に対し、データ統合からアプローチする
Talendのビジネスが伸びている背景について、同社のCEO マイク・トゥーケン氏は「データが企業にとって戦略的なものと捉えられるようになり、データをもとに意思決定をするようになってきたため」と説明する。企業が扱うデータ量は大きく増えており、それを使って意思決定をしたい。それをサポートしているのがTalendのソリューションと言うわけだ。
企業においては、“さまざまなデータ”を“さまざまな方法”で利用している。かつてのように経営層や一部の経営企画部門だけがデータを活用するわけではない。今では企業内のあらゆる業務でデータをもとにした意思決定を行いたいというニーズが生まれ、これに応じてデータ活用のプラットフォームに対しても、新たな要求が出てきている。
たとえばクラウドを活用したい、リアルタイムでデータ分析を行いたい、極めて大規模なデータのバッチ処理を効率化したい、さらには機械学習を使い業務の自動化を行いたい……など、これらの新たな要求を満たしながら、さらにセキュリティを確保しガバナンスも効かせていかなければならない。
こういったデータ活用のための新たな要求に対して、Talendではデータ統合の面からアプローチしており、「Talend Data Fabric」という枠組みを提供している。この枠組みの中では、まずはさまざまなクラウドに対応し、それぞれのクラウドを単にサポートするだけでなくクラウドの持つ機能や性能を最大限に活用できるようにしている。もう1つが、機械学習機能を製品に取り込んだこと。これでインテリジェントな処理を可能とした。そして3つめの取り組みが、企業で働くあらゆる人たちが使いやすい機能、インターフェイスを備えることだ。