SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

Microsoft Azure 活用事例(AD)

Azure PaaSでSoEを構築し既存システムと連携!アサヒビールが選択した低コストかつ低リスクなモダナイゼーション手法とは?

入力作業を大幅に効率化、数時間かかっていた業務も数十分で完了可能に

 第一弾の開発が完了したのは2018年3月。開発期間は4か月だった。ここで実現されたのが、Azure上のしくみと既存の契約業務システムとの連携である。これはWeb Apps上のアプリケーションに顧客情報や契約内容を入力することで、既存の料飲店データベースや契約情報データベースに、それらの情報が自動的に格納されるというもの。クライアントとしてはPCのほかスマートフォンも利用でき、稟議に必要な書類をMicrosoft Excelから転送することも可能だ。

 顧客情報で文字入力が必要な項目は、顧客名や電話番号など、最小限に抑えられている。住所は地図アプリで場所を選択するだけで自動的に入力され、GPS機能で現在地を指定するだけでも入力可能。また必要な書類もあらかじめ用意された選択肢を選ぶだけで、自動的に作成されるようになっている。

 「2018年3月から約100名を対象にしたテスト展開を行いましたが、入力が簡単で重複入力も不要になったことをデモを交えながら説明したところ、大きな歓声が上がりました」と水戸氏。稟議書類の作成も、以前は雛形を見つけ出して変更が必要な箇所を営業担当者の手で書き換えていたが、新システムではその必要もなくなった。そのため書類作成のミス発生も必要最低限に抑えられ、社内回覧時に関連部署からストップがかかることもなくなったという。「今まで数時間かかっていた業務がわずか数十分程度で完了するようになりました。スマートフォンでも入力が行えるため、外出先でのちょっとした隙間時間や移動時間も有効に活用できます」

 2018年4月には全国展開を開始。これによって営業担当者の内勤業務が大幅に効率化され、入力内容の抜けや漏れもなくなると期待されている。今回は統合の対象外となった他の既存システムも、今後段階的に統合していく計画だ。次のターゲットとしては、料飲店の詳細情報を管理するシステムや、営業活動記録システムが挙げられている。すべての営業基幹システムの統合は、2019年度末を予定している。

 「このようなシステムを活用して内勤時間を削減することで、営業が本来行うべき得意先回訪や販路拡大、アサヒビールファン化工作に専念できるようになります」と福岡氏。またワークライフバランスや将来の自分の投資など、働き方改革の実現も可能になるだろうという。「効率的かつ効果的な攻めの営業スタイルと、社員が活き活きと働ける組織風土の醸成につながるものと期待しています」。

 アサヒビールが採用したこのようなアプローチは、社内業務の効率化や働き方改革にとどまらず、デジタル変革で新規ビジネスを展開するケースにも適用できるはずだ。SoEを載せてモダナイゼーションを行えば、古いスタイルのシステムも新たな資産へと変貌する。このような手法でシステム刷新を推進する企業は、これからさらに増えていくのではないだろうか。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/10558 2018/07/20 11:52

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング