VxFlex OSの環境をExadataのように使えるVxRack FLEXも提供
VxFlex OSの活用で「汎用ハードウェアを使って、Oracle Exadataのような使い方ができます」とクーマー氏は言う。その上でハードウェアはかなり柔軟に構成できる。必要なソケット数だけをOracle Databaseのサーバーに割り当て、それとは別にストレージノードを構成できる。ストレージのIO能力を追加したければ、ストレージ用にノードを拡張すれば良い。データベースのノードは増えないので、Oracleのライセンス費用も増えない。またノードを追加していく際に、高価なインフィニバンドなども必要としない。
「ハイパフォーマンスなOracle Databaseの環境を安価に構築したいと考えているのなら、是非VxFlexの環境を検討して欲しい」とクーマー氏は言う。また環境をシンプルにしたい場合にも、VxFlexは良い選択肢となる。ソフトウェア・デファインド型ストレージにしたことで、DBAのレベルで物理的なインフラを意識せずに柔軟な管理を実現できる。「利用しているのは汎用サーバーなので、管理が難しいと言ったことはありません」(ソーントン氏)。
ちなみにこのVxFlex OSの環境はOracleだけでなく、SQL ServerやMySQL、PostgreSQLにももちろん対応する。Oracleのコストを下げるため、参照系処理をEnterprise DBに移行しVxFlex OSで動かしている例もある。またVxFlex OS環境をOracle Exadataのようにエンジニアードシステムの形で利用したいとの要望もある。それに対しては、VxRack FLEXを用意している。「VxRack FLEXはハードウェアからネットワーク、ソフトウェアを含めDell EMCが責任をもってサポートします。ExadataにはOracle以外のものは入れられませんが、VxRack FLEXならミドルウェアやアプリケーションなどサーバーに何でも入れられます」。
ソフトウェア・デファインド型ストレージで大きな拡張性があるのが、VxFlex OSの大きな特長だ。その上でノード追加し高いIO処理性能も獲得できる。これらメリットは、まさにデータセンターを最新化するのに必要な要素。既存のOracle Databaseの環境をモダナイズするために、是非ともVxFlex OSを検討してほしいとのことだ。