SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

アクセンチュア、最新調査からデジタル技術で最大の価値を生み出すための枠組みと指標を提供

「インダストリーX.0」企業への変革を支援する

 最新調査は、アクセンチュアが昨年、大企業の上級役職者を対象に行った調査「技術の組み合わせが鍵(Combine and Conquer)」の内容を発展させたものだという。昨年の調査では、投資効果を最大化させるために最適なデジタル技術の組み合わせることで、企業は時価総額を平均28%高めることが期待できるという指標を得た。

 今回の調査目的は、企業がこのような時価総額を実現できる「インダストリーX.0(エックス・ポイント・ゼロ)」企業への変革を支援することだという。「インダストリーX.0」企業とは、デジタルによる価値創造を加速させるためにアクセンチュアが提唱する考え方で、技術の変化をうまく取り入れながら利益を生み出す体質を持つ企業を指す。

 デジタル技術を最適に組み合わせることで、これまでにない効率性を実現し、高度にパーソナライズされた新しい体験を生み出し、トップラインである売上とボトムラインである純利益の双方の向上を促進する新しいビジネスモデルを創出することが可能になるという。

 この調査は、多様な業界にわたって広く適用可能な人工知能(AI)、拡張現実(AR)・仮想現実(VR)、ビッグデータ分析、ブロックチェーン、ロボティクスの5つの技術に加え、モバイル・コンピューティングや3Dプリンティング、デジタルツインといったさまざまなデジタル技術に焦点を当てている。

 また、企業が技術導入の価値を最大化する上で鍵となる以下の5分野を「バリュートリガー(価値創造の誘因)」として挙げている。

「バリュートリガー(価値創造の誘因)」となる5分野

 ・潜在的価値:その技術によってもたらされるコスト削減の可能性と時価総額増加の潜在的価値に重点を置く。

 ・人材の準備:技術の開発、統合、保守に必要な人材およびスキルの調達に関し、既存の労働力だけでなく、特定の技術スキルを有する人材の現在の需要と供給にも注目する。

 ・資本の充実度:ベンチャーキャピタル投資の拡大、およびその技術に関連して過去3~5年の間に実施されたM&A(企業合併・企業買収)の数を検証する。

 ・エコシステムの成熟度:その技術に関して広く受け入れられている標準やプロトコルの有無やその有効性をはじめ、相互運用性の問題の解消に向けた取り組み、その技術発展のために設立されたコンソーシアム(学術的なものや、業界に特化したもの)の数、その技術発展に力を注ぐスタートアップ企業の数などについて分析する。

 ・技術の浸透度合い:その技術を用いて構築されたアプリケーションの数、商用展開に至った事例の数、技術投資に対するトレンド、その技術または関連する製品・サービスへの投資や開発を行っている企業の数、その技術が効率化と新しい体験の提供に与えるインパクトに関する経営幹部の見解など、関連要素についても検討する。

5つあるバリュートリガーの1つでも軽視すると大きな損害を被りかねない

 アクセンチュアは、技術の発展度合いを各バリュートリガーの関連要素ごとに5段階で評価する指標「Accenture Digital Dividends Diagnostic」を開発した。バリュートリガーはこの指標の核をなすもので、スコアが低いほど、その関連要素における技術の発展が遅れていることを示す。

 業界ごとに評価が設定されたこの指標を活用することで、企業は技術をより効率的に導入できるようになる。例えば、ある企業が「人材の準備」スコアの低い分野の技術を導入する場合、必要な人材プールを社内で構築するか、もしくは人材獲得のためのエコシステム開拓に投資するべきかの判断基準となる。

 レポートでは、5つあるバリュートリガーのうち、たとえ1つでも軽視すると、大きな損害を被りかねないことが指摘されている。例えば、エコシステムのバリュートリガーに対し極めて適切な対応をとっている「エコシステム・エンゲージャー」の場合、従業員1人あたりのコスト削減率が他の企業に比べて平均で2.4%高いことが分かっている。つまり、2013~2016年の3年間で、エコシステム・エンゲージャーは平均8億4,400万ドルのコストを削減した計算になる。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/11408 2019/01/21 14:51

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング