オリンパスとマイクロソフト、IoTやAIを活用したサービス提供で協業
2019年に創業100周年を迎えるオリンパスは、顕微鏡、内視鏡、カメラをはじめとする精密機器メーカー。研究者、医者、写真家など、スペシャリストたちを支える企業でもある。
近年「クロスイノベーション」として、同社が持つコア技術を活かし、パートナーとともに社会的課題を解決するオープンイノベーションに取り組んでいる。加えて2019年1月にはグローバルなメディカルテクノロジーカンパニーを目指すための企業変革プラン「Transform Olympus」を発表した。同社は事業も、経営も、変わろうとしている。
クロスイノベーションの取り組みには、センシング技術を発展させた先進的な検査や、外科手術や内視鏡検査をサポートする情報制御などがある。多くが機器の制御、センサーからのデータ収集、データ解析などを必要としており、これらはIoT、ビッグデータ分析やAIへとつながる。もちろんクラウドのプラットフォームも必要となる。
現在オリンパスとマイクロソフトの間でいくつかのプロジェクトが進められている。すでに形になっているのがIoTのためのクラウドサービス「OLYMPUS Scientific Cloud」。センサーやデバイスが取得した測定値ファイルの共有や、デバイスにあるソフトウェアを更新するなどのサービスを提供する。小川氏によると、今後このプラットフォームから、共同作業、予兆保全、データ保護といったサービスを増強していく予定だという。