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2018年 国内サーバー市場、通年の売上額は5,067億円、前年比7.6%のプラス成長――IDC発表

  2019/03/26 18:00

 IDC Japanは、2018年通年の国内サーバー市場動向を発表した。2018年の国内サーバー市場全体の売上額は5,067億円で、前年から7.6%増加した(参考資料1)。出荷台数は52万9千台で、前年から2.8%増加した。

x86サーバーの売上額は2桁成長、国内サーバー市場を牽引

 2018年の国内サーバー市場は、昨年に引き続き、前年比プラス成長となった。製品別では、x86サーバーの売上額が前年比2桁のプラス成長となり、国内サーバー市場を牽引した。また、その他のサーバーもプラス成長となった。一方、メインフレームは、2桁のマイナス成長となった。

 x86サーバーは、売上額が前年比15.6%増の4,143億円。クラウドサービスベンダーや、企業のデータセンター向けの大口案件、官公庁や文教におけるテクニカルコンピューティング用途の大口案件などがあり、出荷台数が前年比プラス成長になった。

 加えて、x86サーバーの平均単価が前年比で上昇し、売上額の2桁プラス成長に貢献した。なお、クラウドサービスベンダーを主な出荷先とするODM Directの売上額は、前年比21.3%増の567億円、ODM Directを除いたx86サーバーの売上額は、前年比14.8%増の3,576億円だった。

 その他のサーバーは、前年比6.2%増の387億円。通信、金融、官公庁におけるミッションクリティカル用途の更新案件などがあり、4年ぶりにプラス成長となった。メインフレームの売上額は、前年比29.5%減の538億円だった。前年は金融、官公庁、製造における基幹系システム更新の大型案件があったが、今年はその反動で2桁のマイナス成長となった。

参考資料1:国内サーバー市場の推移、2014年~2018年(作成:IDC Japan)

 IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ リサーチマネージャーの下河邊雅行氏は、次のように述べている。

 「x86サーバーの出荷台数のプラス成長に加えて、同サーバーの平均単価が上昇し、国内サーバー市場が大幅にプラス成長した。x86サーバーの平均単価が上昇した理由は大きく2つある」。

 「ひとつは、ソケットケイパビリティ別のサーバー出荷台数構成比が変化したことである。具体的には、x86サーバーの総出荷台数において、1ソケットサーバーの構成比が低下し、2ソケットサーバーの構成比が上昇した。これは、大口案件をはじめ、データセンターやテクニカルコンピューティング用途の出荷台数が増加したことが背景にあるとみている」。

 「もうひとつは、出荷時のサーバー構成がよりリッチ(高仕様)になったことである。ソケットケイパビリティに関わらず、x86サーバーに搭載するプロセッサーのコア数増加、これに伴うメモリや内蔵ストレージの容量増加、SSD(Solid State Drive)搭載ケースの増加などが影響したとみている。また、テクニカルコンピューティング用途として、GPU(Graphics Processing Unit)を搭載するケースが増えたことも影響したとみている」。

ベンダー別では売上額、出荷台数ともに富士通が首位

参考資料2:2018年 国内サーバー市場ベンダーシェア【売上額】(作成:IDC Japan)

 カンパニー別の売上額では、富士通が首位を獲得しました(参考資料2)。メインフレームは、前年にあった金融向け大型案件の反動で2桁のマイナス成長、その他のサーバーもマイナス成長だった。一方、x86サーバーは、官公庁や文教におけるテクニカルコンピューティング用途の大口案件、官公庁における基幹系用途の大型案件などで2桁のプラス成長となっした。

 2位は、NEC。メインフレームは、前年にあった官公庁、金融向け大型案件の反動で2桁のマイナス成長、x86サーバーもマイナス成長。その他のサーバーは、官公庁における更新案件で3桁のプラス成長となった。

 3位は、日本ヒューレット・パッカード(HPE)。その他のサーバーは、通信、金融向けミッションクリティカル用途の更新案件などがあったが、成長率は前年から横ばいとなった。x86サーバーは、企業のデータセンター向けや、官公庁や文教におけるテクニカルコンピューティング用途の大口案件などでプラス成長だった。

 4位は、前年から順位を1つ上げたデル(Dell Inc.)でした。企業のデータセンター向けの大口案件など出荷が好調で、2桁のプラス成長。

 5位は、IBM。メインフレームは、前年にあった金融、製造向けの大型案件の反動で、2桁のマイナス成長。その他のサーバーは、金融、製造向けの大型案件で2桁のプラス成長だった。

 出荷台数においても、富士通が首位を獲得した。NECが2位、3位以下は、HPE、デル、日立製作所の順。なお、ODM Directの出荷台数は前年比、6.5%のプラス成長となり、3位のHPEに次ぐ規模だった。

 なお、「x86サーバー」は、x86アーキテクチャのプロセッサーを採用しWindows、Linuxなどオープン系のOSを搭載したサーバーを指す。Itaniumプロセッサーを搭載したサーバーやベンダー独自OSを搭載したサーバーはx86サーバーに含めない。また、「x86サーバー」と「メインフレーム」以外のサーバーを「その他のサーバー」として記載している。

 「その他のサーバー」は、「RISCサーバー」「IA64サーバー」「ビジネスサーバー」「スーパーコンピュータ-」の総称として使用している。

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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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