6月11日に東京都内で開催された「SAS FORUM JAPAN 2019」は、デジタル変革の推進に不可欠な 「Technology」、「People」、「Process」をテーマに、先進的なユーザー事例や最新テクロノジーをはじめとした多くのセッションが行われた。ここでは、SAS Institute Japanソリューション統括本部の川上智史氏による「デジタル変革を支える! データガバナンスフレームワークとは」の模様をお伝えする。
分析の効果が十分に出ていない企業が多い
デジタルトランスフォーメーションという言葉自体はそれほど新しいものではなく、同様にクラウドやIoT、AIといった言葉も世間一般に浸透しつつある。デジタルトランスフォーメーションの考え方の根底にあるのは、企業に存在するデータをアナリティクスという技術を使って、いかに企業の価値や利益にして競争力を高めていくかであり、ずっとSASが取り組んでいるテーマでもあるとした。
効果が出ない原因には、分析をうまく回せていない、分析の結果をうまく経営判断に反映できない、反映していてもそれが正しいかどうかを判断する基準がないなど、さまざまなことが考えられる。
分析のためのデータ準備がうまくいっていないこともあり得ると川上氏は指摘。一般的に、分析をする際にはその約80%の時間をデータ準備に費やすと言われている。また、40%の分析がデータの品質の低さによって失敗しているという調査結果もある。どんなに新しく高度な分析手法や最先端のAIを使ったとしても、正しく整備されたデータがないと正しい分析結果を生み出すことはできない。データをいかに正しく整備し、活用につなげていくか。アプローチをデータガバナンスの考え方とともに紹介する。

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吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)
元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。
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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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