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2018年度のコンテンツ・コラボレーション市場は前年度比12.7%増、2023年度には400億円規模に――ITR発表

  2019/08/22 14:15

 独立系ITコンサルティング・調査会社であるアイ・ティ・アールは、国内のコンテンツ・コラボレーション市場規模推移および予測を発表した。ITRでは、業務で利用する文書ファイルをはじめとする各種コンテンツをサーバまたはクラウド上で共有し、その閲覧や編集、共同作業などを実現するECM(Enterprise Contents Management)、文書管理、およびオンラインファイル共有の製品・サービスを「コンテンツ・コラボレーション」と総称している。

 コンテンツ・コラボレーション市場の2018年度の売上金額は278億9,000万円、前年度比12.7%増となった。市場に影響力のある上位ベンダーを含め、市場を構成するほとんどのベンダーが売上げを伸ばしたことが要因となっている。同市場をパッケージとSaaSに分類した提供形態別に見ると、2018年度のSaaSは前年度比17.7%増、パッケージは同5.8%増となった。

 また、同市場を製品分野別に見ると、ECM/文書管理製品・サービスは、機密性の高い文書を大量に管理する必要がある一部の企業ではパッケージ製品が導入される傾向があるが、全体としてはSaaSへの移行が進んでいる。SaaSでの提供ベンダー数は少ないものの、ほぼ市場を独占しているトップベンダーの堅調な伸びと、業種や企業規模を問わず導入が進むことが予想される。

 一方、オンラインファイル共有の大多数はSaaSで提供されており、スマートデバイスからのファイル利用や取引先とのファイル交換用途など、クラウド環境の利便性により年々需要が増している。また、一部のサービスは文書の版管理機能やワークフロー機能を持つものもあり、ECM/文書管理製品・サービスの代替としての利用も増えつつある。

 これらのことから、コンテンツ・コラボレーション市場のCAGR(2018~2023年度)は7.2%、2023年度には400億円規模に拡大すると予測している。

コンテンツ・コラボレーション市場規模推移および予測:提供形態別(2017~2023年度予測)

 ITRのシニア・アナリストである舘野真人氏は、「働き方が多様化するなか、従業員のナレッジワークを支えるべく、ビジネス・コンテンツの場所を問わない共有・活用が強く求められるようになっており、このことがSaaS型のECMやオンラインファイル共有の需要を拡大させています。一方、規制緩和により法定文書のデジタル保存が認められるようになったことで、その管理を担うオンプレミスの文書管理システムも依然として注目されています。企業では、コンテンツの利用形態や共有範囲に即して複数の製品・サービスを組み合わせて運用するケースが増えており、この動きは今後も続くと予想されます」とコメントしている。

 今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:コラボレーション市場2019」に詳細が掲載されている。レポートには、コラボレーション・スイート市場、コンテンツ・コラボレーション市場(ECM/文書管理市場およびオンラインファイル共有市場)、Web会議市場およびファイルサーバ可視化市場の国内全38ベンダーへの調査に基づいた2017~2018年度売上げ実績および2023年度までの売上げ予測が掲載されている。

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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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