SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

Security Online Day 2019レポート(AD)

ゼロトラストのハードウェアでサプライチェーンリスクを根絶 HPE Gen10とiLO 5の最新機能

HPE Gen10 セキュリティの要 iLO 5とは

 まさにこれを実現しているのがHPEのサーバー群だ。HPEの最新サーバーシリーズは「HPE ProLiant Gen10サーバー」(以下、HPE Gen10サーバー)である。従来の世代と比較して大幅にセキュリティを強化しているのが特徴だ。その柱となるのが特殊なセキュリティアルゴリズムをチップに焼き付けた「iLO(Integrated Lights-Out)5だ」。

 HPE Gen10サーバーにはiLO 5が搭載されており、サーバーの電源を入れるとBIOS起動前にiLO 5が正常性確認を行い、もし改ざんなど異常があれば自動復旧する。「Root of Trust」と呼ばれる仕組みは他社製品でもあるが、管理プロセッサーを起点としてBIOSだけではなくシステムファームウェアも含めてチェックするのはHPE製品だけである。また、阿部氏は「HPE製品では起動時だけではなく、毎日自動的にチェックするところが他社と決定的に違います」と強調する。

 管理画面からはファームウェア検証結果を確認できる。阿部氏はデモとしてファームウェア検証の流れを示した。スキャンの結果、System ROMに異常を検知すると、iLOのNAND領域に保管されている健全なファームウェアに書き換える。検知から復旧までの処理はログに記録され、OSが稼働中でも、全て自動で実行される。

 阿部氏は事例を紹介した。海外のあるヘルスケア企業のデータセンターでは、複数ベンダーのサーバーを混在させて運用していた。ある日、巧妙に作られたメールがきっかけで、ランサムウェアの発動と展開を許してしまい、侵入から8時間後には80%のサーバーが「文鎮化(サーバーとして機能しない状態に)」してしまった。ただしHPEサーバーだけはランサムウェアの影響を受けることはなかった。この企業はサイバーセキュリティ保険をかけていたので、保険金を活用して、被害を受けたサーバーを全てHPEサーバーにリプレースしたという。

iLO 5チップを掲げる阿部氏

 国内でも、2018年8月にセキュリティ専業企業の株式会社サイバーディフェンス研究所がHPE Gen10サーバーに対してペネトレーションテストを実施している。その結果、iLOへの改ざんも試したものの、iLOが改ざんを検知して元の状態に戻してしまうため「完全性を担保するためのコードや鍵はiLOチップに格納されており、手を出せない」と白旗を揚げた。

次のページ
最新版iLO 5セキュリティ機能を実機でデモ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
Security Online Day 2019レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/12473 2019/10/18 11:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング