SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press

Sansan、次の解決テーマは名刺管理から請求書へ

クラウド請求書受領サービス「Bill One」プロダクトマネージャーに訊く


 請求書の処理に関する業務が転換点を迎えている。背景にあるのはコロナ禍だけではない。2022年1月の電子帳簿保存法改正、2023年10月のインボイス制度に向けて、請求書の電子化を促す制度対応が控えているのだ。これから準備を進める企業をどうサポートする計画か。クラウド名刺管理のSansan、Eightに続く3つ目のプロダクトとして、請求書の電子化を推進する製品「Bill One」を開発したプロダクトマネージャーに訊いた。

Sansan株式会社 Bill One事業部 Bill Oneプロダクトマネージャー 柴野亮氏
Sansan株式会社 Bill One事業部 Bill Oneプロダクトマネージャー 柴野亮氏

発行ではなく、受領に着目

――最初にプロダクト開発の経緯から伺います。柴野様は監査法人を経て財務経理としてSansanに入社されたそうですが、いつから事業を立ち上げたのでしょうか。

 企画自体は2年以上前から温めていたもので、経理を含めて様々な部署が関わる請求書業務の課題を解決したいと考えたことが背景にあります。プロトタイプの開発とテストを繰り返し、2020年5月に新しいプロダクトとして提供を開始しました。Bill One事業部として立ち上がったのは2020年12月のことで、それ以前は新規事業開発室の中で開発を進めてきました。

――2020年5月以降、導入はどのぐらい進んだのでしょうか。ターゲット市場をどのようにお考えですか。

 現在の導入企業は大手から中小に至るまで規模も様々です。具体的な数字ではお答えできませんが、2022年5月末までに契約1000件以上の獲得を目指しています。ターゲットとして特に意識している規模や業種はありません。強いて言えば、取引先が多く請求書が多い会社に向いていると思います。例えば、規模が小さくても飲食業のように仕入先が多い業態では、都度発注で毎月の請求書が多く、大手と共通する課題を抱えています。月10枚程度であれば、さほど面倒ではないと思うかもしれませんが、紙でのやり取りが残っていると業務はより複雑になります。名刺と同じで大企業ほど悩みが深いと思っていましたが、月100枚程度でも便利さを実感しているとの声をいただき、中小企業の課題解決にもフィットすることもわかりました。

――そのBill Oneとはどんなサービスなのでしょうか。

 Bill Oneは請求書を電子化するものですが、発行ではなく受領に特化したサービスであることが特徴です。受け口の集約と正確なデータ化の2つを重視して開発しました。紙でしか受け付けない企業が多いのは、紙で保管するのが当たり前だったからです。紙で受け取ることを前提に業務フローを作り込んでいるので、メールで送っても印刷し直す必要があり、受取側としては負担になります。発行側としては、電子化した請求書を送っても嫌がられるだけなので、紙で送るしかありませんでした。それがコロナ禍で事情は一変します。ハンコのための出社が問題視されたのは記憶に新しいところですが、請求書についても同じで、そのためだけに出社するのか、再考する企業が出てきました。

次のページ
請求書にまつわる3つの問題

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/14150 2021/03/25 15:47

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング