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エンプラ思考の取り組みとデジタルドリブンの両輪が鍵に ユナイテッドアローズのDX推進者が語るAI活用

DX推進センターにおけるDataRobotを活用した取り組みとは

 アパレル業界屈指の実績を持つユナイテッドアローズでは、早期から全社横断組織に取り組み、2021年4月にはDX推進センターを発足。これと同時に、データ活用のためにDataRobotを導入し、短期間で課題を解決している。今回は、DX推進センター発足の経緯や、DataRobotによる課題解決などについて、同社でDX、AIやデータ活用を推し進めている木下氏と中井氏にお話をうかがった。

木下貴博氏

木下 貴博(きのした たかひろ)氏
ユナイテッドアローズ DX推進センター 情報システム部長 兼 自社EC開発室長
大学卒業後、ソフトウェアベンダー勤務を経て、2004年ユナイテッドアローズに入社。情報システム部、デジタルマーケティング部において、基幹系システム構築、ECサイト刷新などのシステム開発プロジェクト、及びデジタルマーケティング業務に携わり、2018年より現職。

中井秀氏

中井 秀(なかい ひずる)氏
同 DX推進センター 情報システム部 IT戦略デザインチーム リーダー
大学卒業後、百貨店、商社、広告代理店を経て2015年株式会社ユナイテッドアローズ入社。入社後はデジタルマーケティング部においてCRM業務に携わり、データ分析業務を中心にMA、CDP、BI等の導入を担当。2019年より現職。

全社横断のDX推進センターを設立

――最初にお二人のプロフィールをご紹介いただけますか。

木下 貴博氏(以下、木下氏):私は元々IT部門の部長だったのですが、その後、自社EC開発の取り組みを推進するために自社EC開発室という部門が設置されまして、現在はその2部門の部門マネジメントと主要な取り組みの推進を担当しています。

中井 秀氏(以下、中井氏):私は2011年の入社から2019年まで、デジタルマーケティング部でデータ分析やマーケティングオートメーションといったCRM領域を担当していました。2019年からは分析やデータマネジメントなどを強化することになり、情報システム部で、データマネジメントシステムの導入や、それを使った取り組みとしてAIや分析ツールの導入、施策の企画・立案などを行っています。

――はじめに、4月に設置されたDX推進センターが注目を集めていますが、その経緯を教えてください。

木下氏:ユナイテッドアローズでは、以前からデジタルマーケティングやITなどの領域を問わず、デジタライゼーションに取り組んできました。この4月にDX推進センターが立ち上がりましたが、DXを冠するからには「変革」をドライバーにデジタルの力を会社全体に波及し、変革を成し遂げようという狙いです。

 社長が交代したこともあり、その元年にDX推進センターを発足させることで、ビジネス継続、あるいは発展のためにトランスフォーメーションを仕掛けていくことを全面に押し出しています。

 たとえば、ユナイテッドアローズからグリーンレーベルというブランドが派生してマルチブランド展開していますが、ビジネスユニットが縦割りに分かれたまま成長している状態が何年も続いていました。

 そこで2019年から、全社機能である自社EC開発室やIT部門、デジタルマーケティング部門が、改革を目的に全社横断の業務改革チームを発足。今回、それらをブランド横断でCoE(Center of Excellence)ユニットに再編集して、改革の旗振り役としてDXを推進していくために組織化されました。

――DX推進の中でDataRobotなどを活用したAIの取り組みにも注力されていますね。なぜ、AIの活用を考え始めたのかきっかけを教えてください。
ユナイテッドアローズ DX推進センター 情報システム部 IT戦略デザインチーム リーダー 中井 秀氏
ユナイテッドアローズ DX推進センター 情報システム部
IT戦略デザインチーム リーダー 中井 秀氏

木下氏:今回DataRobotを使い始めた一番のきっかけは、ビジネス上ずっと抱えていた課題の一つである“自社オンラインチャネルの不正利用”が、2019年頃に顕在化したことにあります。そのときに対策を検討・実行していく中で、DataRobotの導入にも踏み切りました。

中井氏:実はもう少し前からAI、機械学習を業務に使えないかと個人的には考えており、試験的に使ったりもしました。これは、外注するよりも自分で試したほうが早いと思ったからです。ただ、AIで成果を出せるチャンスもあるとは思っていましたが、自分は機械学習のプロフェッショナルではありません。そこで2018年頃からDataRobotを認識していて、機会があれば使いたいなと思っていました。

次のページ
AI人材の専門領域を抽象化するDataRobot

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

メディア部門 メディア編集部 EnterpriseZine編集を担当

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