アリババクラウドは、2022年に韓国とタイにデータセンターを開設する計画を発表した。
これらのデータセンターは、両国のデジタル経済や企業の変革とイノベーションを支援するインテリジェンスの中枢として機能するという。また、同社グループの研究機関アリババDAMOアカデミーは、6時間先までの短期的な気象状況を予測できるクラウドベースの人工知能(AI)を活用したナウキャスティング・プラットフォームも発表している。
本プラットフォームは、1キロメートルの格子間隔で高解像度の画像を生成し、10分毎に更新が可能。降水量や風速のほか雷や雹などの悪天候を追跡することができ、農業、物流、輸送、再生可能エネルギーなど、天候に左右される分野に対して具体的な情報を提供するという。また、アリババDAMOアカデミーと中国の中央気象台(国立気象センター)が共同開発したAIベースの予測プラットフォームは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)モデルを組み込み、レーダー反射率や気象衛星画像から効果的に特徴を抽出。機械学習モデルは、数分で高精度かつリアルタイムに近い天気予報を行うことができ、敵対的生成ネットワーク(GAN)によって鮮明な予報画像を生成できるという。
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