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「サービス提供をやめる日を夢見て…」 長年の課題“データ前処理”に無償サービスで挑む理由とは

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活用の幅も広い「国勢調査データ」

──「Prepper Open Data Bank」は、どのようなユーザーを想定されていますか?

 基本的にはデータ分析者です。本サービスを2021年8月にリリースしたとき、多くのお客様からお声がけいただきました。元々、商圏分析やエリアマーケティングで使われているデータを提供していたため、今回の国勢調査データを使用するユーザーも同じ方たちだと思っていたのですが、実際には想像以上に幅広いユーザーがいるのだと認識するきっかけにもなりました。

 もしかしたら現段階で「Prepper Open Data Bank」をお使いの方々は、実際に国勢調査データを使っていた、あるいは使っているのかもしれません。これまでは、前処理について「面倒くさい」と思いながら利用されており、「(加工済みが使えるなら)これにしよう」と使っていらっしゃる方が、実は多いのではと考えています。

──いつごろからこのサービスの開発に着手したのですか?

 サービスの開発に着手したのは2021年春ごろからです。元々、特定のお客様向けにオープンデータを収集してライブラリにまとめるといった、近しいサービスをご提供させていただいておりました。こうしたニーズがあることはわかっていたので、今回は無償提供でサービス化することにしました。

 ちょうどコロナ禍で、コンサルティングサービス以外でもマネタイズする必要があるだろうと、新規事業を模索していたところでした。データの前処理が課題になるのは明らかでしたし、過去に似たものを提供していたので「これをまたやってみてもいいのでは」と思いつき、一旦やってみようと取り組んでいます。

──第一弾として、なぜ国勢調査のデータを選ばれたのでしょうか?

 第一に、弊社の活用事例で多かったのが「国勢調査の人口統計データ」だったという実績があることが理由として挙げられます。また国勢調査のデータだと商用、二次利用可能という点も大きいですね。日本ではオープンデータでありながら、商用、二次利用不可とするデータが結構沢山ありまして…。そのため、利用規約から見ても、国勢調査のデータならば手軽に使いやすいところも理由の一つです。

 今回、無償提供しているものでは「人口統計データ」が中心となっており、商圏分析や需要予測、マーケティングの費用対効果を予測するようなシーンでお使いいただけるかなと予想しております。もちろん、これらの用途に限られない活用方法もあると考えています。

 いつだってデータは料理の具材でしかありません。我々は下ごしらえをした具材を提供しているだけですので、その先にどう使うかはデータ分析者の腕の見せ所であり、色々な使い方があると思います。

──国勢調査データは社内でも活用しているのでしょうか?

 弊社内では、新規の需要予測案件、既存の可視化案件でも活用できるのではと考えています。また、本データと複数の他データソースを組み合わせた「Prepper POI」というサービスをリリースしています。

──今回、無償で提供した意義や目的を教えてください。

 我々は有償サービスを用いてデータを活用しているのですが、その過程で作成したデータは誰でも使えるデータです。それを金庫に閉じ込めておくのかシェアするか考えたとき、「ギブ&テイク」はギブから始まることもあり、ギブを選択することにしました。

 結果としてブランドの認知、技術力の向上などを訴求する機会が増えました。本業のコンサルティングやエンジニアリングのサービスに好影響を与え、新規案件獲得にもつながっているためよかったと思っています。

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適切なオープンデータが普及する日を目指して

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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