日立製作所は、静岡銀行と共同開発したオープン勘定系パッケージを「OpenStage」と命名し、提供を開始したことを発表した。
「OpenStage」とは、5つの「open」(platform open、interface open、function open、integration open、community open)と、未来を自ら切り開いていく「stage」に由来。レガシーシステムを抜本的に刷新して、ビジネスモデルとコスト構造の変革をスムーズにもたらし、地域の発展に寄与、次世代に飛躍する金融機関の変革を支援することを目指す。
日立製作所の発表によれば、「OpenStage」は勘定系システムにLinuxを採用。オープン基盤上で稼働する勘定系パッケージで、内部機能と外部サービスを柔軟かつ迅速に接続する。
ほかにも、単純なシステム更改だと、年数ごとに複雑化と肥大化の懸念があるが、同パッケージでは業務機能や配置を抜本的に刷新しているため、持続可能な勘定系を実現するという。
静岡銀行では、システムの運用・保守面においてブラックボックス化を解消。これに加え、シンプルなシステム構造により、プログラム開発生産性の25%以上、業務仕様変更や商品の追加など改修作業を20分の1に低減するなどの導入効果を試算している。
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