Tableau Onlineが刷新、Tableau Cloudに
佐藤氏に続いて登場したエージェンスタット氏は、これまでTableau Onlineとして提供してきた製品の次世代版としてTableau Cloudの詳細を正式に発表した(図1)。

Tableau Cloudでは、組織の一人ひとりがより簡単に、より早くデータから導き出されるインサイトを得られることを保証している。加えて、大企業での組織的な利用を促し、快適に利用できるようにするため、スケーラビリティを重視した設計にしている。エージェンスタット氏は、「今では新規でTableauを採用する企業の7割が、Tableau Cloudの採用からスタートする」と話す。続けて、ユーザーのデータアクセスを向上させるべく強化した点を紹介した。
その1つがアクセラレーターである。エージェンスタット氏によると、これは予め業種業態の特徴や典型的なユースケースに合わせて用意したテンプレートのようなもので、クリック1つでダッシュボードに展開して使えるという。アクセラレーターを使いたいときは、Tableau Exchangeにアクセスすれば入手できる。また、新しいアクセラレーターをパートナーが開発して提供できるようにもしている。もう1つがセキュリティとガバナンス強化を目的に管理者向けに提供するAdvanced Managementである。組織全体でアナリティクスを実践するには、管理者向けにも高度な機能セットが必要になる。Advanced Managementはユーザーが安全にインサイトを得られるよう、Tableau Cloudの裏側で支援する。
さらに、Slackとの連携でデータを話題の中心にしたコラボレーションが活性化しそうだ。Tableauとしては、これまで以上に迅速にかつスケーラブルにアナリティクスの組織展開を支援する意向である。