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かかったのは8営業日だけ カルビーのアプリ作りにあった、ServiceNowのデジタルワークフロー

EnterpriseZine Day 2022:ローコード開発による民主化と、企業が目指すべき将来像

ローコード/ノーコード開発環境の要件

 「ローコード/ノーコード」の2つはしばしばセットで語られる。だがローコード開発は「プロ開発者向け」のアプローチで、「市民開発者向け」には一切コードを書かなくても動作するノーコードのアプローチが求められる。ServiceNowが提供するNow Platformは、両方の開発者向けに設計されており、大きく4つのコンポーネントから成る。

 第一に「ノーコード/ローコード」と呼ばれる開発環境である。そして第二に、アプリケーション同士をつなぐための「ワークフローシステム連携」、第三に複数のアプリケーションをデジタルワークフローにまとめる際に重要になる「ユーザー体験」のための機能、最後に「AI」の機能である。デジタルワークフローは一度展開したら終わりではない。長期的な投資の始まりだ。リリースしたアプリケーションを陳腐化させないためには、プラットフォームが必要と加藤氏は話す。そのための4つのコンポーネントをプラットフォーム上で提供するのがServiceNowのNow Platformである。

 Now Platformが提供する市民開発向けの開発環境がApp Engine Studioだ。App Engine Studioでは、開発に不慣れな人でも問題なく使えるよう、アプリケーションテンプレート、フローテンプレート、ガードレールと呼ばれる開発指針に基づく再利用を促す仕組みをセットで提供している。

 また、デジタルワークフローの裏側は単体のアプリケーションが動いているのではない。あるアプリケーションで何かの承認手続きを実行すると、別のアプリケーションがその結果を受け取り、処理が続く。アプリケーション間のデータのインポート/エクスポートを柔軟に行えるよう、Automation EngineもNow Platformでは提供する。

 Automation Engineには大きく2つの機能があり、1つがAPIを利用してアプリケーションをServiceNowに接続するためのIntegration Hub、もう1つがAPIを用意していないレガシーアプリケーションと連携するためのRPA Hubだ。

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DXの3段階とデジタルワークフロー

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

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