SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

週刊DBオンライン 谷川耕一

Excelスプレッドシートが最大の競合、monday.comが日本市場に本格参入

 「世界で最大の競合はExcelのスプレッドシートです」、競合について訊ねるとこのように答えるベンダーは多い。日本市場に本格参入することを発表した、クラウド型プロジェクト管理プラットフォームを提供するmonday.comも、そう答えたベンダーの1つだ。

ビルディングブロック方式で誰でも簡単にアプリケーションを構築可能

monday.com アジアパシフィックおよび日本地域担当バイスプレジデント ディーン・スワン氏/monday.com日本法人 カントリーマネージャー 渡邉興司氏

 monday.comは、2014年にイスラエルで創業、以来成長を続け既に米国NASDAQ市場で上場を果たしている。本社はイスラエルテルアビブにあり、アジア地域の拠点はシンガポール、100名以上のメンバーが日本を含むアジア地域のビジネスをカバーしている。その上で今回、日本に新たなビジネス拠点を開設した。

 monday.comは200以上の業界、世界の200以上の国で使われており、15万2000人の顧客がいる。利用している企業規模は、10数名から数1000名と幅広い。「何千ものユースケースが世界中にあること、使い易さ、活用のし易さが、我々のビジネスが急激に伸びている理由です」と言うのは、monday.com アジアパシフィックおよび日本地域担当バイスプレジデントのディーン・スワン氏だ。

 monday.comは、プロジェクト管理のクラウドサービスとして認識されてきた面がある。そのため同様のサービスとしてAsanaやWrikeなどと比較されることは多い。monday.comを使えば、もちろんチームで取り組むようなプロジェクトの管理を効率化できる。とはいえmonday.comはプロジェクト管理に特化したサービスではなく、同社が提供するのは幅広い業務に適用できるWork OSだとスワン氏は説明する。

 monday.comのWork OSは、IT開発のスキルがなくてもデジタルアプリケーションを誰でも容易に作れるようにするものだ。製造業の製品開発や現場のカイゼン、メディア企業のTV番組制作から製薬企業の治験など、現場担当者がmonday.comを使いアプリケーションを組み上げ利用しているケースが多数ある。

 現状、コロナ禍の影響によるワークスタイルの変化、世界情勢の影響による変化を余儀なくされるサプライチェーンの課題、さらに日本では人材不足など、ビジネス環境が急激に変化している。このような状況の中では、従来の業務アプリケーションのように固定化されたアーキテクチャで、開発に高度なスキルが要求され他のアプリケーションとの連携などにも手間がかかるようでは、変化に対応しきれない。そこで求められるのがノーコード、ローコードのアプリケーション開発プラットフォームであり、monday.comのWork OSはまさにそれだとスワン氏は言う。

 monday.comのWork OSは、用意されているビルディングブロックを組み合わせて誰でも簡単にワークフローを構築でき、個人でもチームでも利用できるビジュアル的なアプリケーションをすぐに構築できる。顧客管理やマーケティング管理、製品開発や現場業務のカイゼン、共同作業の効率化などを目的に、企業や組織ではさまざまな業務アプリケーションを導入しているだろう。

 Work OSではアプリケーションを作るための部品だけでなく、これら業務目的に応じたテンプレートも用意している。テンプレートを使えばすぐに目的の業務のためのアプリケーションが利用でき、それを自分たちの業務に合わせてカスタマイズすることもできる。これらがmonday.comの優位性となる。

次のページ
パートナー経由のビジネスにより日本市場には既に500社の顧客実績あり

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
週刊DBオンライン 谷川耕一連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/16847 2022/10/26 12:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング