SAPとIBMは、「IBM Watson」をSAPソリューションに組み込むと発表した。新たなAI主導のインサイトを提供し自動化を推進することで、イノベーションを加速し、SAPソリューションのポートフォリオ全体でより効率的なユーザー体験を創出するという。
SAPは、IBM Watsonの機能を利用して、SAPのクラウドソリューションの一元的なエントリーポイントを提供する「SAP Start」のデジタルアシスタントを強化する。SAP Startの新しいデジタルアシスタント機能は、SAPソリューション全体で利用でき、管理職や一般社員の様々な質問への回答を支援するという。この機能は、一般的なタスクを自動化・高速化することで、従業員の生産性を向上し、より戦略的な業務に集中できるようにする。
また、現在約1300万人のユーザーが利用しているSAP ConcurのTripItモバイルアプリは、IBMのテクノロジーを活用し、AIの推論による気象予兆にアクセスできるという。
なお両社は、IBM Watson AI機能をSAPソリューションに組み込むことに加え、生成AIと大規模言語モデルについても協力していくとした。
日本IBMでは、SAP専任チームと、データ・サイエンティストを有するデータ&テクノロジー変革チームが連携して、日本の顧客の課題解決につながるSAPソリューションの提案と導入を支援する。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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