2009年9月2日~3日の2日間に渡って、JUASスクエア「ITガバナンス2009」が開催された。本稿では、基調講演「これからの企業の使命と実践に向けて」の模様をお伝えする。
1909年に世界初のうま味調味料「味の素®」を発売し、今年で創業100周年を迎えた味の素グループ。基調講演の冒頭で山口範雄代表取締役会長は、「今年100周年を迎えた企業ということで、基調講演の声がかかったのだと思う」と謙遜しながらも、創業より独自性を築き、国内外の食品業界を牽引してきた背景について解説。また、今後目指すビジネスの方向性について展望を語った。
食と健康、そしていのちを支える
味の素グループの経営理念は、「私たちは地球的な視野に立ち“食と健康”そして“いのち”のために働き、明日のよりよい生活に貢献します」である。この経営理念は創業100周年を機にリニューアルしたもの。従来の理念に“いのち”を付加したのだ。山口会長は「食品会社が“いのち”とは大げさだと思うかもしれないが、味の素グループが目指す姿を聞けばわかる」と語り、次のように続けた。
「21世紀の人類社会は『食資源の確保』『健康希求への充足』『地球環境保全』という3つの食関連の課題があり。私たちはそれらの解決につながる策を提供していきたいと考えている」と山口会長。

この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)
教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア