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2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine PRESS 電子版 ~2024 Autumn~

旭化成が掲げる、4万人超の“全社員デジタル人材化”の現在地──着手から4年でようやく成果出始める

次なる課題は「スキルの可視化」 定量的な評価をどう実現できるか

 旭化成は、全従業員4万人をデジタル人材に育成し、2,500人のデジタルプロフェッショナル人材を創出する方針を打ち出している。独自の「DXオープンバッジプログラム」や生成AI教育、デジタルスキル可視化の試みなど、4年におよぶ「種まき」がようやく実を結び始めた今、その成果と課題、そして日本企業全体のデジタル化への示唆を探る。

デジタル人材育成の専門組織がリード

 旭化成は2024年度以降には、全従業員がデジタル技術活用のマインドセットで働く「デジタルノーマル期」となることを想定し、全従業員のデジタル人材化の方針を掲げて取り組みを進めてきた。独自の教育プログラムで全社的なデジタルリテラシーの底上げを図るとともに、2024年度中にKPIの「デジタルプロフェッショナル人材:2,500人」を達成すべく、高度なスキルを有する人材の育成にも力を入れている。

 この取り組みをリードするのが、デジタル共創本部のデジタルタレント戦略部だ。同部の役割は大きく3つある。1つ目は、人材育成プログラムの企画・運営。2つ目は、海外からの採用も含む多様なデジタル人材の確保。3つ目は、育成した人材や外部から採用したプロフェッショナル人材の力を最大限に引き出す仕組み作りだ。

 特筆すべきは、こうしたデジタル人材戦略を、人事部ではなくデジタルタレント戦略部が担っているという点だ。デジタル技術は進化のスピードが速い。従来の人事部とは別に専門組織を設け、柔軟に連携し合える体制をとることで、デジタル人材に特化した施策にチャレンジしやすくするのが狙いだという。

 旭化成 上席執行役員 デジタル共創本部長の原田典明氏は、「単にデジタル知識の習得だけではなく、デジタル技術を活用してビジネスに貢献できる人材を育成したい」と語る。

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旭化成株式会社 上席執行役員 デジタル共創本部長 原田典明氏

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本記事は2024年11月にEnterpriseZine編集部が発行したeBook『EnterpriseZine PRESS 電子版 ~2024 Autumn~』(PDF)に収録されています。EnterpriseZine会員登録の上、ダウンロードすることで、記事全文を読むことができます。

今回の特集テーマは「生成AI 時代に考える
“真のDX 人材育成”──『 スキル策定』『実践』2 つの観点で紐解く
」。本記事の他にも「『自社に合った5つのDX推進人材でスモールスタートを』IPAに訊く、事業に生成AIを組み込む術」も含まれます。

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この記事の著者

小山 奨太(編集部)(コヤマ ショウタ)

EnterpriseZine編集部所属。製造小売業の情報システム部門で運用保守、DX推進などを経験。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

酒井 真弓(サカイ マユミ)

ノンフィクションライター。アイティメディア(株)で情報システム部を経て、エンタープライズIT領域において年間60ほどのイベントを企画。2018年、フリーに転向。現在は記者、広報、イベント企画、マネージャーとして、行政から民間まで幅広く記事執筆、企画運営に奔走している。日本初となるGoogle C...

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