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三菱UFJ銀行が法人営業に生成AIを活用──成功のポイントを明かす

「AWS re:Invent 2024」現地レポート

生成AIは日進月歩、モデルに固執するより今できることを

 この営業担当者向けのアプリケーションは、2024年11月初めにリリースしている。PoCを含むこれまでの成果として、堀金氏はリードジェネレーションとコンバージョンの2つを紹介した。

 見込み顧客の獲得活動を指すリードジェネレーションは、「データ分析の時間を短縮でき、経験の浅い担当者、専門ではない業界向けの作業が効率化されることで、これまでアクセスできていない顧客、これまでとは異なる方法でアクセスできる顧客が10倍に増える」と堀金氏は述べる。

 また、コンバージョン率については「既に20社以上の顧客に(アプリケーションを用いた)分析を見ていただき、商談が進んでいる」とし、30%の改善を見込んでいるという。

 今回、短期間での開発を可能にしたのが、2021年より敷いているAIと機械学習の内製体制だ。これまでMLOpsプラットフォームを構築し、機械学習の開発を効率化するなどの取り組みも展開してきた。今回のアプリケーションも完全に内製しているだけでなく、関わったのも数人だけだ。

 こうした効率的な開発の背景には、ユーザーである営業担当者の協力とAWSのサポートがあるという。「プロンプトは我々(IT側)だけでは書けないので、セールス担当者に協力してもらった。そうしたカルチャーができている」と堀金氏。AWSからは「ML Enablement Workshop」というワークショップを通じてアイディエーション、プロトタイピングなどの支援を受けたという。加えて、プロンプト集の作成にあたっては、AIチャット履歴を見ながら、「非同期的/同期的にプロンプトエンジニアリングを(AWSの担当者に)一緒にやってもらった」と話す。

 なおMUFGグループ全体では、OpenAI「ChatGPT」を活用しており、堀金氏らの取り組みは市場部門のものとなる。AWSでClaude Sonnetを利用した背景として、堀金氏は「生成AIは進歩が早い。現在のモデルのレベルの差に固執するより、今あるアセットでいち早くプロダクトを作り、フィードバックをもらいながら使うことが大切だと考えた」と説明した。

 今後は、ユーザー層を海外の市場部門に拡大していき、市場部門に閉じず、中堅・中小の上場企業を受け持つ法人営業にまで拡大することなどを考えているという。また、技術面では、図やグラフなどアナリティクス領域を充実させていく。「基本的には、(アプリケーションの)左に生成AIが、右にデータアナリティクスがあり、それが統一的に見えるようにしたい。これにより、営業担当の生産活動がさらに改善するだろう」と堀金氏は述べた。

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーランスライター。二児の母。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

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