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“武闘派CIO”三人衆が情シスの悩み事を一刀両断──経営者との対話/社内地位/未来のCIO像

CIO不在の日本企業は生き残れるのか?もっと普及させていきたい

つらいときを乗り越える、武闘派の処世術

──つらいときは、どのように乗り越えていますか?

友岡:コミュニティに参加するのがお勧めです。私は社内ではあまりITの話をしないんです。事業の話しかしないようにしているんですけれども。社外にITについて相談できる仲間がいるのはありがたいし、仲間の挑戦がものすごく刺激になります。

喜多羅:仕事は人生の軸の一つにすぎないという発想も大事です。会社が100%になってしまうと、仕事がうまくいかないとき本当につらくなってしまう。私の場合、ボランティアやランニング、食事会など複数の軸があって、それぞれに大切な仲間がいる。それがポジティブな逃げ場所になっています。

長谷川:社内の人間関係で「この人とはうまくいかないなぁ」ということはありました。今思えば、1対1で打ち合わせするなり、飲みに行くなりすれば良かった。真正面から原因と向き合わずに解消することなんて、あり得ませんから。

友岡:社内の人間関係は、ボクシングの戦い方を参考にするといいでしょう。相手と距離があるから殴られると痛いんです。だからクリンチする、つまり距離を詰める。それと、相手がディールできるタイプかを見極める。損得で動く人なら話は早い。その人の得になることを超特急でやる。その上で、その人を巻き込んで、本当にやりたいことを実現するんです。

画像を説明するテキストなくても可
ノンフィクションライター 酒井真弓氏

AIとともに歩む、新時代のCIO像

──これからのCIOに求められるスキルは何だと思いますか。

喜多羅:先が読めない時代だからこそ、自分の物差しで判断できること。そして、新しいものを楽しく学んでいける姿勢が大事です。同時に、ドラッカーの「すでに起こった未来」という考え方も忘れてはいけません。生成AIのような新しい技術が出てきても、人間の意思決定の基準や、それをサポートする仕組みといった本質は変わらない。新しい技術が登場するたびに、単に同じ議論が繰り返されているだけかもしれない。つまり、新しいものを楽しめる一方で、普遍的な価値を見極められる力が必要だと思っています。

長谷川:AIに完全にダイブできること。AIによって仕事の仕方は大きく変わります。AIが人間をサポートするという考え方はもう古い。これからは、AIが主役で、人間はAIの足りない部分を補完するという発想の転換が必要です。システム開発のやり方も、ごっそり変わります。AIは桁違いのスピードでコードを生み出していく。次世代のCIOに求められるのは、このAIの力を最大限活用しながら、レガシーシステムとの共存も図ること。そのために組織をどう変革していくかです。

 だからこそ強く言いたい。今でもAIの使用を禁止している情シス部門があるのなら、すぐにでも使わせてあげてください。AIを禁止し続ければ、その会社は間違いなく沈没します。

喜多羅:「勝手に使うなんてけしからん」となってしまうのは、かなりもったいないですよね。むしろ事業部門の挑戦を後押しして、全社・全員の総力戦に持ち込む。そうすることで、ビジネス価値を生み出していくんです。

友岡:次世代のCIOに必要なのは、メタ認知能力抽象化能力です。この力があれば、まったく違う業界の事例から因数分解して「これはうちでも使えるな」とピンとくる。イノベーションを起こすには、これが不可欠なんです。

 この力を養うには、旅をする、人に会う、本を読む。特に読書ですね。私自身、30代から40代にかけての5年間は、年に300冊は読みました。インプットなくしてアウトプットが向上することはありません。本を通じて先人たちと時空を越えて対話し、さらに様々な場所でいろんな人と対話することで、視野は何倍にも広がっていくんです。

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この記事の著者

酒井 真弓(サカイ マユミ)

ノンフィクションライター。アイティメディア(株)で情報システム部を経て、エンタープライズIT領域において年間60ほどのイベントを企画。2018年、フリーに転向。現在は記者、広報、イベント企画、マネージャーとして、行政から民間まで幅広く記事執筆、企画運営に奔走している。日本初となるGoogle C...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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