「自由民主党」が消える?
新党を立ち上げる時に、最も頭を悩ますのがネーミングである。昨年の衆院選直前に結成された渡辺喜美率いる「みんなの党」は、党名に平仮名を使うという斬新さ、語呂のバランスで注目を浴びたが、豚の串焼き専門チェーン店「みんなのぶた」をイメージするとして、新党名決定会合でスッタモンダしたという。
野党転落後、その名前すらあまり耳にしなくなった「自由民主党」。前厚生労働大臣の舛添要一は、政権奪還に向けた再生プランを検討している「政権構想会議」の幹事会で、思い切って党名変更を決断すべきと主張した。
結局、反対論が多かったため見送りとなったが、席上、「新自由民主党」、「自由新党」、さらに元幹事長の伊吹文明からは、日本古来の伝統的な精神と西洋伝来の優れた文化を取り入れ融合させるという「和魂洋才」から取った「和魂党」が提案された。では、そもそも、この「自由民主党」という党名は、どのようにして誕生したのであろうか。
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丹羽 文生(ニワ フミオ)
1979年、石川県生まれ。衆議院議員秘書、作新学院大学総合政策研究所研究員等を経て、拓殖大学海外事情研究所助教。この間、東北福祉大学非常勤講師等を歴任。専門は政治学。著書に『保守合同の政治学』(共著、青山社)等多数。
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