デジタルバンク事業を展開するみんなの銀行は、インフォマティカの「Cloud Data Governance and Catalog」(CDGC)ソリューションを導入した。インフォマティカ・ジャパンが発表した。
この導入により、同行は堅固なデータガバナンスの基盤の上に構築された信頼性の高いデータを全社で利用できるようになり、データインサイトの創出と分析が加速されると述べている。
みんなの銀行は2021年5月にサービスを開始したデジタルバンクで、モバイル専業の金融サービスを提供している。同行のシステム開発は、同じくふくおかフィナンシャルグループ傘下にあるゼロバンク・デザインファクトリーが担っており、両社はビジネスとシステム、2社一体の体制でシステム内製化に取り組んでいるとのことだ。
両社は、一般顧客向けの銀行サービス、銀行機能をクラウドサービスとして外部に提供するBaaS(Banking as a Service)、バンキングシステムの外部提供という3つの軸で事業を展開している。サービス開始当時、基本的なデータ分析基盤しか所有していなかったみんなの銀行では、急速な機能追加および顧客増加にともなうデータ量の増大への対応が急務だったという。業務効率化、データに基づく迅速な意思決定、カスタマーエクスペリエンス(CX)の向上といった様々な施策のため、データマネジメントの強化が求められていたとしている。
今回のインフォマティカ導入により、同行はデータ資産の自動的な発見および整備を可能にする基盤の構築を実現すると述べている。これにより、ビジネスユーザーは信頼性の高い高品質なデータを活用してインサイトの創出や分析を行うことが可能になり、またデータを提供する側の運用負担も軽減されるとのことだ。また今回の導入により、将来的なデータガバナンスの取り組みに向けての基礎も整備されるという。
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