クラウドストライクは、Pangeaの買収に関する正式契約に署名したと発表した。
同買収により、「Falcon」プラットフォームが拡張され、包括的なAIDR(AI検知と保護)が提供されるという。AIDRにおいては、エンタープライズAI開発から従業員による利用に至るまで、AIのライフサイクル全体にわたりデータ、モデル、エージェント、アイデンティティ、インフラストラクチャ、インタラクションが保護されるとした。
クラウドストライクは、Pangeaの買収を通して、次のようなAI保護における競争優位性を提供するとのことだ。
- 包括的なAIDR:AIエージェントとそのワークフローを可視化および管理し、AIライフサイクル全体にわたって検知、対応、コンプライアンスを統合。EDRがエンドポイントセキュリティを変革したように、AIセキュリティを進化させるという
- プロンプトインジェクション攻撃のブロック:直接的および間接的なプロンプトインジェクション攻撃、モデルのジェイルブレイクの試み、悪意のあるエンティティに対する業界最高レベルの保護を提供。有効性は最大99%で、レイテンシーは30ミリ秒未満だとしている
- リスクの高いAIの利用阻止:AIのトラフィックとアクティビティ、およびガバナンスポリシーに対する可視性により、ユーザーとチャットボットや生成AIとの会話やそのトピックについての制御を提供し、リスクの高いAIの利用を阻止するという
- 開発および運用におけるAIの保護:開発者は、セキュリティがあらかじめ組み込まれたAIアプリケーションやエージェントを構築可能。また、セキュリティチームは、企業が構築し、統合するAIの監視とガバナンスを通して、Falcon ShieldによるSaaSエージェントの保護を補完できるとしている
- セキュアなイノベーションの加速:すぐに使用できる保護対策により、制御を犠牲にすることなく、AI機能を市場に展開できるとのことだ
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