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「決断力の変革」こそがデータ活用の真価──カギとなる“産業”を知り尽くした自律型デジタルワーカーとは

42年の知見から生まれた“産業特化”の自律型AI、対応スキルは既に150種類

データ活用は決断の連続、IFSの産業用AIはこの「決断」を支援する

 昨今、多くの組織が関心を寄せているのが、やはりAIの導入と活用についてだ。竹中氏は、多くの企業が直面するAI導入の現実を数値で示した。IFSの調査によれば、70%の企業が今後12ヵ月でAI投資を増加予定だとしている一方、80%以上の組織がデータ品質の課題に直面し、50%以上の企業がAI導入にかかるコストの高さに苦しんでいるという。

 「データを活用した先に、どのようなビジネスのゴールを見据えているのか。そこから得られるリターンには、本当に投資するだけの価値があるのか。日本企業は欧米企業に比べ、この部分で悩まれている方が多いです」(竹中氏)

IFSジャパン株式会社 執行役員 ビジネス戦略担当兼プリセールス本部長 竹中康高氏
IFSジャパン株式会社 執行役員 ビジネス戦略担当兼プリセールス本部長
竹中康高氏

 さらに竹中氏は、データ活用における意思決定の課題を指摘した。

 「いざデータを活用する時に、繰り返し訪れるのが『決断』です。現場が決める、マネージャーが決める、役員が決める……。これは課題にもなります。決断するという行為を迅速に、必要に応じてできるかどうかが大きなポイントになるのです」(竹中氏)

 この課題に応えるべく、IFSは多様なAI展開のアプローチを採用している。たとえば前述のとおり、IFS Cloudに標準搭載された組み込み型AIを即座に利用開始してみることも可能だ。あるいは、タスクベース/ロールベースに設計された産業用エージェントの自律型AI「デジタルワーカー」を利用して、現場業務を変革することもできる(これについては後ほど詳しく解説する)。さらには、顧客と共にAI活用の新たなユースケースを開発する「Nexus Black」という共創サービスもある。これにより、さらなるAI活用の場面を発見・開拓することも可能だ。

まずはAI導入の入口として標準搭載のIFS.aiを利用してみて、段階的に自律型AIの活用へと移行していくことが可能だ。
まずはAI導入の入口として標準搭載のIFS.aiを利用してみて、段階的に自律型AI(デジタルワーカー)の活用へと移行していくことも可能だ。

 加えて竹中氏は、MIT CISR(マサチューセッツ工科大学 情報システム研究センター)との共同研究を通じ、顧客から得たノウハウだけでなく、産学連携でノウハウを融合して製品強化を進めていることを明かした。

 こうして進化を続けるIFS.aiは様々な産業の現場で活用され、「決断」シーンの変革を実現している。その数は既に200以上のユースケース、作業件数にして年間2.5億。竹中氏は、「従業員と一緒に伴走して現場体験を変革するという設計思想が、IFSが選ばれるポイントになっている」と述べた。

 実例として、コニカミノルタビジネスソリューションズ(英国)での変革事例がある。同社はIFSのAI駆動型PSO(Planning & Scheduling Optimization)とSAPデータを活用し、フィールドサービスの効率化を実現した。サービスコールの83.5%を自動スケジュール化したほか、技術者あたりの対応完了件数を17%向上、ROIを18ヵ月以内で4.36倍向上、さらにはSLA達成率21%向上、1日あたりの対応完了件数25%増加という成果を記録している。

 組織変革にも大きな影響が2つあった。1つ目は、営業手法の抜本的な改革だ。IoT技術を活用した遠隔保守と、従来からの現地保守によるハイブリッド体制へとシフトしたことで、移動時間を含めた効率性が大幅に向上した。2つ目は、技術者のスキル向上に向けた投資の継続を決断できたことで、顧客訪問時の技術範囲拡大を実現、それにより単価上昇とPL改善を成し遂げたことだ。

 「データを価値に変えることで、組織が変わります。そして、それが収益へとつながっていきます。これこそがデータ活用のインパクトです」(竹中氏)

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人が担うのは“承認”だけ、学習で進化し続ける「デジタルワーカー」が協働でアクションまで遂行

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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