AIの台頭で激変するネットワーク──日本への積極投資、NTT東西との協業で加速するColtの狙い
Coltが描く、AI時代のデジタルインフラと市場戦略
日本への積極的投資 西日本エリアへの拡張、NTT東日本/西日本との協業……その狙いは?
日本市場におけるColtの戦略で特筆すべきは、西日本エリアへの積極的なインフラ投資、そしてNTT東日本/西日本との協業だ。
日本のデータセンターは東京に一極集中しているが、BCPや電力供給の観点から、地方分散のニーズが高まっている。Coltはこの動きを数年前から予測し、インフラ拡張を進めてきた。
「東京・大阪だけでなく、九州まで自社ネットワークを延伸しています。これは単なるエリア拡大ではなく、将来的な電力需要やBCPを見据えた戦略的投資です。九州エリアは再生可能エネルギーを活用するためのポテンシャルも高く、カーボンフットプリント削減を目指すグローバル企業のニーズにも合致します」(水谷氏)
具体的には、大阪から福岡に至る600km以上の長距離ネットワークの敷設、主要都市である福岡・広島・岡山でのネットワーク拡充など、西日本エリアでのサービス品質向上に注力。ハイパースケーラーが関心を寄せている、海底ケーブルとの接続も見据えている形だ。
こうした西日本エリアでのインフラ拡張に加えて、NTT東日本/西日本との協業を締結している。ColtはNTT東日本/西日本の「Interconnected WAN」をアクセス回線として活用することで、日本全国へとカバレッジを拡大。水谷氏は、「最大のメリットは、ラストワンマイルを含めた『完全な可視化』です」と説明する。従来、他社回線を利用している区間はブラックボックスとなりがちだったが、今回の協業では終端装置にColtの機器を利用。これにより、日本全国どこであってもエンドツーエンドで、自社ネットワークと同様に監視・運用が可能になる。
障害発生時の切り分けが迅速化されることはもちろん、SLA(サービス品質保証)も専用線同等のハイグレードなものが提供可能になるという。日本全国に支店を持つ金融機関などはもちろん、日本市場へ参入するグローバル企業にとって、ネットワーク管理の負荷を大幅に軽減できる強力なソリューションになると、水谷氏は自信をのぞかせる。
テレビ朝日やジェイ・スポーツも活用 「NaaS」で柔軟性と堅牢性の両立へ
インフラの拡充と並行して、Coltが注力するのが「NaaS(Network as a Service)」と「セキュリティの高度化」だ。
クラウドサービスが利用量に応じてリソースを増減できるように、ネットワーク帯域も柔軟に変更したいというニーズに対し、同社は「Colt On Demand」として2015年からNaaSを提供している。
「普段はBCP用として最小限の帯域で維持し、必要な時だけ10Gbpsに増やすといった使い方が、ユーザー自身の操作で即座に可能です。AI利用にともなう突発的なトラフィック増、クラウド間のデータ移行ニーズの高まりにより、その真価が発揮されています」(水谷氏)
事実、テレビ朝日やジェイ・スポーツはColt On Demandを導入することで、その価値を発揮している。
テレビ朝日は番組制作において、本社と離れたスタジオとの間で遅延のない「リアルタイムのかけあい」を実現するため、Colt On Demandを採用。従来のように月1回の収録のために常時広帯域を契約してしまうとコストは無駄になるが、Colt On Demandならば収録期間だけ帯域を確保できる点が評価されている。テレビ出演者からは「リアルタイムで会話している感覚」と好評を得ているだけでなく、コストの最適化にもつなげたNaaSの好事例だ。
また、スポーツ配信を手がけるジェイ・スポーツでは、配信事業の拡大にともないネットワーク構成が複雑化。そこで本社施設へと設備を一元化する際に「Colt Dedicated Cloud Access for AWS」を採用した。これにより大容量データを低遅延かつ安定して伝送できる環境を構築しつつ、不要な回線や機器を削減できたため、運用コストを約半減させることに成功している。
加えて、24時間365日の放送事業を支えられるだけのColtの保守体制も、2社の大きな選定理由となった。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:Coltテクノロジーサービス株式会社
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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