見切り発車のAI PoCが引き起こす悲劇:技術的には成功でも「中止」になる……一体何が起こってる?
#1:PoCが始まる前に既に詰んでいる「企画とデータの落とし穴」
「PoCは成功しました。でも本番化は……見送りになりました」──このセリフを何度聞いただろう。製造会社でも、保険会社でも、建設会社でも、業界は違っても、詰まる場所はいつも同じだった。AIコンサルタントとして、複数業界のAIプロジェクトのプリセールス(提案・営業支援)からデリバリー(実装・納品)まで一貫して関わってきた。売る側と作る側の両方にいると、“失敗の構造”が透けて見える。そうした構造は、PoCが始まる前に既に存在していることが多い。本連載では、失敗の構造が「PoCのどの段階で」顕在するかをフェーズ別に取り上げる。第1回はビジネス価値のギャップと利用可能性のギャップ、すなわち「企画段階の課題定義」と「データの現実」を扱う。どちらも高度なAI技術の話ではない。問いの立て方と、予算の問題だ。
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三澤 瑠花(ミサワ ルカ)
TCS Japan AI Center of Excellence(AI CoE)deputy head / AI lab lead。AIコンサルタント/データサイエンティスト。保険・建設・製薬・小売など多業界で、AI導入プロジェクトのプリセールス(提案・営業支援)からデリバリー(実装・納品)までを...
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