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EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2026年冬号(EnterpriseZine Press 2026 Winter)特集「AI時代こそ『攻めの経理・攻めのCFO』に転じる」

冨永裕子の「エンタープライズIT」アナリシス

SAP Sapphire 2026で語られた「Autonomous Enterprise(自律型エンタープライズ)」のビジョン

SAP Sapphire 2026 キーノートレポート

SAP Autonomous Suiteを提供開始

 Autonomous Enterpriseを実現するための3つ目の要素が、企業の基幹業務オペレーションの実行を支えるSAP Autonomous Suiteになる。これはSAP Business AI Platform上に構築したビジネスアプリケーションスイートで、これまでが「System of Execution(実行のためのシステム)」だとすると、新しいAutonomous Suiteは自律型エンタープライズに向けた進化を意図したものになる。

 

 クライン氏が示したAutonomous Suiteの特徴は大きく5つある。

1. 役割中心(Role-Centric):企業内の様々なペルソナに応じてJoule Assistantが提供される。

2. 成果ベース(Outcome-Based):エージェントは、ユーザーが実現したいことの意図を理解し、System of Executionを操作する。

3. トレーサビリティと監査可能性(Traceable & Auditable):AIエージェントが実行したすべてのアクションをモニタリングし、企業が安心してAIエージェントを利用できるようにする。

4. 拡張性の設計組み込み(Extensibility by Design):企業およびエコシステムパートナーが、エージェントの追加やスキルの拡張を自由にできるようにした。

5. オープン(Open by Principle):オーケストレーションレイヤーが、SAPエージェントと非SAPエージェントが連携できるように支援する。

 Autonomous Suiteは、ファイナンス、調達、サプライチェーンマネジメント、HCM(Human Capital Management)、そして顧客体験(CX)の5つのドメイン横断的に提供する。さらに、SAPが長年培ってきた業界知識を基に「Industry AI」も提供する。業界固有のプロセスロジック、データモデル、規制要件を組み込んだ「Adaptive Production」「Commodity Management」「Asset Management」「Regulated Manufacturing」「Revenue Growth Management」「Unified Commerce」「Project Delivery」の7つのドメインソリューションの提供を予定している。

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全く新しいユーザー体験も提供開始

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冨永裕子の「エンタープライズIT」アナリシス連載記事一覧

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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