ハードウェアベースのパスキー「YubiKey」の開発企業であるYubicoは、OpenAIとのパートナーシップ拡大を発表した。
OpenAIは2026年9月1日より、「Advanced Account Security(AAS)」プログラムの一環として、同社のサイバーセキュリティプログラム「Trusted Access for Cyber(TAC)」の全メンバーを対象に、ハードウェアベースのパスキー利用を必須化した。
これにともない、YubicoとOpenAIはパートナーシップを拡大し、YubiKeyを2本セットにした専用バンドルの提供地域を新たに10ヵ国へ拡大。対象国は、日本、オーストラリア、エジプト、マレーシア、メキシコ、サウジアラビア、シンガポール、韓国、台湾、アラブ首長国連邦だとしている。
YubiKeyによるOpenAIアカウントの保護
ソフトウェアベースの制御や、SMSによるワンタイムパスワード(OTP)、プッシュ通知といった従来型の多要素認証(MFA)は、巧妙化するAdversary-in-the-Middle(AiTM:中間者型)攻撃によって傍受・回避されるリスクがあるという。サイバーレジリエンスの強化には、コピーや同期もできない認証情報を用いた、フィッシング耐性を備えたハードウェアベースのルート・オブ・トラスト(Root of Trust:RoT)が不可欠だとYubicoは述べている。
この移行を支援するため、既存のOpenAIアカウント保有者は、OpenAIブランド仕様のYubiKeyセットを優待価格で購入できるとのことだ。
- YubiKey C NFC – OpenAI:モバイル端末やタブレットで、かざすだけの簡単な認証を実現
- YubiKey C Nano – OpenAI:ノートPCのUSB-Cポートに装着したまま利用できる超小型キーで、継続的かつ利便性の高い保護を提供
登録が完了すると、ユーザーは高速かつ完全なパスワードレスのログインにより、フィッシング耐性を備えたハードウェアベースのパスキーを利用できるという。AIを悪用した高度なソーシャルエンジニアリング攻撃に対しても、不正なログインを入り口で防ぐことが可能だとしている。
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