Palantir(パランティア)とNVIDIA(エヌビディア)は、重要なサプライチェーンにソブリンAIを導入するための提携を発表した。
まずは、NVIDIA自身が運用第一号になるとのこと。今回の導入により、「NVIDIA Nemotron」オープンモデルを「Palantir Foundry」および「Artificial Intelligence Platform(AIP)」に組み込むAIスタックが構築されるという。このスタックはPalantir Ontologyを基盤としており、サプライチェーンの可視化の向上、制約要因の特定、業務ノウハウの継続的な体系化、マシンスピードでの意思決定支援を実現するとのことだ。これにより、独自データの制御権と所有権を維持しつつ、NVIDIAのAIインフラサプライチェーンの信頼性と効率性を確保することが可能になると述べている。
組織固有の意思決定に合わせてカスタマイズされたオープンモデル
Palantirの顧客は、Palantir FoundryおよびAIPを活用し、自社のデータを用いてNVIDIA Nemotronをポストトレーニングすることで、独自のサプライチェーンAIスタックを構築できるとのことだ。Palantir AIP環境下では、「NVIDIA cuOpt」ソフトウェアが最適化やシナリオ プランニングを可能にし、チームは供給制約のモデル化、トレードオフの評価、リソース配分決定が業務に及ぼす影響の把握を行えるようになるという。ポストトレーニング済みのNVIDIA Nemotronオープンモデルが推奨アクションの提示、トレードオフの説明、新たなリスクの指摘を行う一方で、最終的な意思決定はサプライチェーンの専門家が主導権を維持するとのことだ。
この新しいAIスタックは、NVIDIAのサプライチェーンチームに共通のコマンドセンターを提供し、所有にかかる時間を短縮するという。その第一歩となるのが、部品がサプライチェーン内を移動する速度に影響を与える資材の割り当てに関する意思決定だとしている。このシステムにより、チームは潜在的な制約を早期に特定し、代替案を迅速に評価し、エンドツーエンドの生産への影響を考慮した上で資材を割り当てることが可能になるという。
このアプローチの中核にはオープンモデルがあり、組織ごとにバリューチェーン、サプライヤーネットワーク、運用上の制約、意思決定基準は異なるものの、汎用モデル単体では、そうした独自の状況を捉えることはできないとのことだ。「NVIDIA NeMo Data Libraries」を用いて準備・拡張された独自の運用データで Nemotronオープンモデルをカスタマイズすることで、企業はモデル、データ、展開環境の制御を維持しつつ、自社の事業運営の実態を反映したAIを構築できるとしている。
Palantir Autopilot は、NVIDIA NeMo AutoModelおよびNeMo RLライブラリと統合されており、こうしたフィードバックを実運用に組み込むことで、モデルの継続的な改善を支援するとのこと。これにより、運用上の知見を保持し、意思決定を現実の結果と照らし合わせて評価し、ワークフローを支える専門的なAIモデルを高度化させるという、ガバナンスの効いた学習ループが構築されるとのことだ。
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